考察とは名ばかりで感想?

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てぃんくる☆に関するメモ――そしてサンシャインへ

Togetter - 「泉信行氏「ジュエルペット てぃんくる☆」関連発言まとめ」 http://togetter.com/li/118364 にかなり興味深いことが書いてあったのでこれを読んでいくつか

てぃんくる☆を評価する際に見落としがちなとあるポイント

てぃんくる☆を評価する際には「4クール積み重ねたものが云々」というのはよく聞きますし実際4クールある利点が発揮されてるわけですが*1

@miyamo_7 「もう絶対歌なんか歌わない」 パタリ 「しっかりして!すごい熱だよ」「早く先生に診てもらおう」「ジュエルペットはパートナが夢を諦めるとつらくて熱を出して倒れてしまうのよ」 やばい
izumino
2011-04-01 21:01:02

毎週「最終回詐欺」と呼ばれるゆえんだと思うけど、毎回、畳み掛けるような「台詞→現象→台詞→現象」と連鎖していく演出の重量がすごいてぃんくる
izumino
2011-04-01 21:06:36

と、テンポよく話を進めることで1話あたりの話の密度もなかなかのものになっていることが指摘されています
よくよく考えてみたら、過去を変えようと思い立って行って帰ってきたり(14話)、夢をあきらめそうになったけど仲間の頑張りで思い直したり(28話)、やっぱり友達いらない!→友達最高!(31話)ってのは複数話使ってもおかしくない話なんですよね
極めつけは33話で

  • 好きな人は別の人が好き!?
    • 誤解でした
  • 魔法が使えなくなる&魔法の国に行けなくなる
    • 何とかする
  • お姉ちゃんと喧嘩
    • そして仲直り
  • 好きな人に告白

を1話に収めてしまったという…。よく考えれば複数話使ってもおつりがくるストーリーのすすみ具合
基本的に1話完結が徹底しているからこうするのでしょうけどよくまとめられたものです

ストーリーをテンポよく進める点で言えば、レオンがドラゴンに弟子入りしたという、23話*2や35話*3の前提となる設定をレオンが海に来なかった理由としてさらっと説明してしまうのが好きですw

サンシャインではメインスタッフが変わりますが、ギャグもので各回2話構成ということで是非ともこのテンポの良さは受け継いでもらいたいものです
1話のギャグの畳み掛けっぷりをみるになかなか期待できそう*4

ジュエルペットはパートナーの分身

ともすれば人間キャラのおまけになっていると批判されることもあるてぃんくる☆でのジュエルペットの扱い方ですが、↓のように言われてみるとしっくりきます

ジュエルペットとパートナーの関係ってなんかすっごい子供の一人遊びっぽいというかイマジナリーコンパニオンっぽくみえる
A_kiyama
2011-03-24 03:47:41

ジュエルペットてぃんくる第4話みてる。失敗したミリアを慰めたり「これでいいのかなあ」と言ったりするジュエルペットたち、なんというか人物の心の声を外付けにしたっぽい感じだよね。
miyamo_7
2011-03-26 07:23:53

てぃんくる♯25)アルマに付き添い事を促すダイアナ・心配するオパールを見てるとやっぱり、外付けされた本人の心の声としてのジュエルペットというのを強く感じる。オパールいいやつだなという印象を経由して「アルマにも本当はいいところがあるんだろうな」という見当につながる見せかた。
miyamo_7
2011-04-01 03:13:06

迷っているキャラの心の中で天使と悪魔があーだこーだと言ってくるというのはよくある演出ですが、てぃんくる☆のジュエルペットはこの天使と悪魔の役割をこなしていると
ガーネットとサンゴ、ダイアナとオパールはまさにそうですね*5
テン・ビンちゃんも似たようなものだと言えるかもしれません
終盤におなじみとなった、ニコラがツンデレ発言してチターナが本音を暴露という流れもペットとパートナーの関係をよく表していると言えるでしょう

逆にサフィーがディアンにべたぼれしてるのに対して沙羅が「いつものサフィーじゃない」と言ってる(29話)のは、人づきあいを避けてきた沙羅にとって恋愛何それおいしいのということであるのと同時に、恋愛感情というものは沙羅の心の中に眠っているだけで無いわけではないという風に考えることができるでしょう*6

さて1期終盤でキャラをもてあました反省からか、2期ではジュエルペットをパートナーとセットにすることで結構多いキャラを一度に動かすことも可能になった印象
しかしその分ペットの脇役っぽさが酷いこともしばしば*7
これを受けてか3期ではペットを人間と対等な独立したキャラとして扱うようになりました*8
ここがわかっていないと3期の理解に支障をきたす可能性がありますが、それについては別の記事で詳しく触れることとしましょう

主人公達の年齢と恋愛

この項は Togetter - 「「オトナになりたくて変身する魔法少女」〜の事後まとめ」http://togetter.com/li/117017 のおまけ部分を読んで思ったこと

あかりちゃんとUMA君の恋愛はてぃんくる☆の物語のメインとなる軸の1つなわけですが、メインキャラ5人の恋愛事情は他にミリア→レオン、ニコラ→沙羅という風に矢印が向いています
ここで特徴的なのは矢印の始点となるキャラが二人とも年齢1桁という点
これでミリアがレオンとべたべたしてたりニコラが沙羅に告白しまくってもほほえましい目で見ていられるわけですね
矢印が逆だったら非常に変態*9。ミリアがレオンと同い年くらいだったり、ニコラが沙羅と同い年くらいだった場合は健全ではありますが非常にうざい感じに

一方でサンシャインではキャラの年齢がぐんと上がって高校生になっています。これによってルビーに元彼がいるという衝撃展開が可能になるわけですね
しかし花音ではなくルビーに元彼がいる設定は大きなお友達にやさしい設定だなぁ。まあ花音に元彼がいてもギャグになりませんからね

*1:例えば比較的出番が少ないキャラであるアルマでさえ、ちゃんと出番がある回を合わせると1クールくらいあるという点

*2:アルマ初登場回。レオンがドラゴンにアドバイスを受けに行く

*3:コハク回。ドラゴンの山でレオンが修行してる

*4:ギャグの密度が濃すぎて理解の妨げになってる可能性は反省すべき点かw

*5:ちなみに30話で硬貨偽造未遂したときのルビーとラブラは両方悪魔だったというw

*6:あー! いつか恋に目覚めて「いつもの私じゃない」とかつぶやく沙羅が見たい!

*7:そもそもてぃんくる☆は思いっきりあかりちゃんメインで、ミリアでさえしばしば脇役に徹することを余儀なくされしかしメイン回では主人公級の扱いという割り切った作りになっており、脇役問題はペットに限ったことではありませんが

*8:学園群像劇といった感じでいいですね

*9:某あらららぎさんみたいな