考察とは名ばかりで感想?

最近は主にゲーム(戦略系)と資産運用(FXで食ってくぞ!)

ザラムとエウバの二面性――ガンダムAGE6話と7話を見て

…おかしい、昨日寝る前に思いついたのはジュエルペットの構成についてのちょっとしたネタだったのに
ということでジュエルペットブログだったはずのこのブログのアイデンティティが怪しくなってきましたがガンダム記事です

今週の第7話はタイタス初登場!しかしパーツ作成や換装の場面は描かれずに終わってしまいました
「ザラムとエウバの戦いをじっくりやらないでそっちをやれよ!」との意見には自分も同感で、「先週ずっとこいつら戦ってたんだからそのときにやってたらいいのに」と思ったのですが、そこには落とし穴が…
(以降「ザラムとエウバ」をまとめて、この記事では「旧コロニー国家勢力」を略して「旧勢力」と呼びます)

ガンダムAGE第6話 旧勢力の非道

未だに大昔の因縁で戦い続ける旧勢力によって人々が苦しめられるファーデーンを描いた第6話。この回の旧勢力は完全に非道な悪役である
急に街の中でという迷惑な戦いの始まり方、戦いに巻き込まれるリリアやイワークさん
そしてこの回のドン・ボヤージはグルーデック艦長の依頼と絡んで、非合法な事業で財をなすやくざな人物の面が描かれている

ガンダムAGE第7話 俺たちゃ陽気な旧勢力

7話も旧勢力の抗争が描かれるのだが、今回はイワークさんが乱入してぼろぼろになった悲壮感漂う前回のそれとはまったく趣が異なる
戦いはどこかのほほんとした雰囲気で、両陣営のトップが名乗りをあげたり戦ってる最中にこけたりする。こんな感じのドン・ボヤージは前回と違って子分に慕われる親分の面を見せる。さらに両陣営の子分達は終始妙なテンションでノリノリである
6話以前、ファーデーンの郊外は荒野が描かれ、天気は曇りだったが、今回は初めて緑地と青空が描かれ、戦闘ののんびりした雰囲気を引き立てている
このように7話の旧勢力は仲良くなってみれば楽しい、フィクションによく出てくるような不良連中みたいなもので、市民を虐げるマフィアであることをまるで感じさせない
このように旧勢力の面々が根っからの悪人ではないように描かれるのは、旧勢力の人間も「みんなを救う救世主」を目指すフリットにとってUEから守らなければならない人間であり*1、おそらく今後フリットの仲間になるからであろう

まとめ:まとめられねぇ(この2話の内容が)

このように旧勢力には「人々に害をなす悪人(敵役にぴったり)」と「フリットが守らなければならない人類(そして多分これからの仲間)」という二つの面がある
しかし容易にわかるようにこの二つの面は両立しにくい。例えば、6話でまるっきり台詞がなかった旧勢力の名無しキャラに7話のような台詞があったらどうなるだろうか。明るい雰囲気で悪者の印象をぶちこわしにするか、人の迷惑を顧みず自分は笑ってる悪人の印象がついて7話でのほほんとした空気を作り出せなくなる
だから別の回で旧勢力の別の面を見せるようになっているのだ。意外と考え抜かれた構成である
しかしここで問題が生じる。6話のシリアスさと違って7話ののほほんとした空気の中では、フリットが旧勢力の争いを止めなければならないという雰囲気も薄れてしまうのだ
そこでガンダムが割って入る場面では、エウバの手榴弾にエミリー達が巻き込まれそうになったり、民家が転んだMSの下敷きになりそうになったりと一般人に犠牲が出そうな様子を挟んでるのがよくできている

おまけ

まだ1話しか出てきてないのにラクト・エルファメルのキャラが立ってるの凄いぞ
(まだあの特徴的な私服や髪型も出てないのに!http://www.gundam-age.net/images/cara_img/cara_etc04l.jpg
一貫して騎士っぽい古風な言葉遣いなおかげでキャラがわかりやすいですね*2

*1:旧勢力の面々をガンダム抜きでUEと戦わせなければならないことに対して、「ごめん。必ず助けに来るから!」とフリットが言うところからよくわかる

*2:エウバのMSも騎士っぽいところがある