ツリー伐採とか
お化け屋敷の裏側とか
アイカツって細々した描写をがっつりやってるよなー
というお話
そもそも何でこういうところに気合入ってるのか考えてみると、アイドルものゆえにメタってるせいなのではないかと。アイドルのキャラ作りみたいな話をガンガンやるわけですから、メタフィクションな部分がともすると視聴者に「自分が見ているのはフィクションだ」という意識を無駄に抱かせる恐れがあるわけです*1。そこで細かい部分をしっかり描くことで、作品の「リアリティ」を上げているのでしょう。これがストーリーと相まって、ぶっ飛んでるところはぶっ飛んでるけどちゃんとやるところはちゃんとやるという印象になるわけです。上にあげた2つの例も、話がぶっ飛んでる分現実感のある描写をして中和しているのだと考えられます。
このようにして何でもありを可能にしているアイカツですが、逆にリアリティを下げることで何でもありにしているアニメがあります。
プリティーリズムです。
プリリズはフィクションを感じさせる要素をためらいなく出してきます。マスコットがスマホに出入りしたり、お嬢様がいきなりロボで登場するなんてのはもはやプリリズでは軽いジャブに過ぎません。社長や社長父のプロレスじみた会見芸は実にメタフィクショナルですね*2。このようにフィクションじみた表現で「まあフィクションだからこれくらいありだよね」という描写を積み重ねることで、プリリズは「フィクションなんだから何でもあり!」という状態になっているわけです。
流石は、マスコットやストーリ展開など別に魔法要素ないのに魔法少女もののお約束に則った要素が、1期序盤からちょくちょく出てきて「まあお約束だよな」と思わせてきたシリースなわけです。八百長が発覚しても「ガチンコ勝負じゃなかったのかよー!」という嘆きに埋め尽くされず、頑張って不祥事を乗り越えようという展開に進める。視聴者は端から「ストーリーのあるお話」なんてことは承知しているからです。
以下アイカツとプリリズのリアリティコントロールの違いがわかる例
- 劇中劇
- 衣装チェンジとオーディションやプリズムショー
- アイカツは正月太りから痩せるのにちゃんとダイエットが必要だけど、プリリズはギャグで済ませられるので一瞬で痩せます。
まとめ
*1:キャラ作りの話を見て「おとめちゃん素でアレっておかしいだろw」と思ったりとか
*2:そもそも社長父はプリズムアクトをキャンセルして「真実を見せてやる!」とか言っちゃう
*3:作品テーマ的に適切。「わたしらしくアレ」
*4:あおいちゃんのスワロウテイルのストーリー解説みたいに、リアリティが低く描かれてるシーンと比べるとわかりやすい
*5:みおんが外向きのキャラ作った状態で出てくるのもポイント
*6:プリズムアクトも半ば劇中劇じみています。プリズムアクトでは普段ギャグシーンで見られるようなぶっ飛んだ表現が平然と行われ、普通とは違うリアリティで描かれていることがわかります。…何かシリアスに笑ってもしょうがないようなことになってますなぁ
*7:改めて考えると、ジャンプで世界を新しく生まれ直させるみおん様ヤバイ。
*8:主に衣装。でも一番ファンタジックに活躍したのはショウさんがあいらにくれたアクセサリーか熊のぬいぐるみアンディ。
*9:5話のファッションショーのスタッフとか、16、17話のライブスタッフとか
*10:出番が次のキャラが袖で待機してるとかデフォ