考察とは名ばかりで感想?

最近は主にゲーム(戦略系)と資産運用(FXで食ってくぞ!)

ヘッドフォンアンプを買いました

「ヘッドフォンも買ったことだし、スピーカー用アンプ内蔵のヘッドフォンアンプだと物足りなくなってきたな!」ということで買ったのが以下の品々

  • Pioneer U-05 USB DAC/ヘッドフォンアンプ
  • AIM電子 SHIELDIO UAC USBケーブル 0.5m

ヘッドフォンアンプいいぞ!

というわけでPMA-50の内蔵ヘッドフォンアンプからU-05に変えてみると、音場が広がって見通しが良くなり、個々の音が分離よく聴こえるようになりました。いいぞ、いいぞ〜。また、ヘッドホン (SRH1540) の場合、イヤホン (ATH-CKR10) にはない変化として音のキレがよくなりパンチが効く…ってこれ完全に元が駆動力不足ですわ!*1

やはりUSBケーブルは侮れない

そもそも何でUSBケーブルも買ったのかと言えば、

スピーカーで聴くにはスピーカー用アンプに、ヘッドフォンアンプで聴くにはヘッドフォンアンプにつなぐ必要

しかしAPU.1D4 & lightMPDでオーディオ出力できるのは片一方のUSB端子だけです

ケーブルを繋ぎ替えるしかない

アンプの背面で繋ぎ替えるのは面倒

APU.1D4側で繋ぎ替えるのは割と楽な配置

よし、もう一本ケーブル買って、スピーカー用アンプに繋いだのとヘッドフォンアンプに繋いだのを繋ぎ変えよう

という次第。どうせなら今使ってるWIREWORLD Chroma USB 0.5m*2とは別のメーカーでちょっと高めのケーブルにして聴き比べよう ということでこのチョイスに。いやー、ただでさえ少なくて断片的なUSBケーブルのレビューをあれこれ見比べてどれにするのか考えるのは楽しかったけど面倒ですた。きっちり試聴して比べられればそれが一番なんですがね

ともあれUSBケーブルを変えて聴いてみる*3と、うおお! 思ったより音が違う! U-05で音場広がって空いた音の隙間に今まで聴こえなかった音が出てきた感じ。USBケーブルで音が変わるのは今まで試したことあるし、今回の音の変化はネットで見つけた色々なレビューの内容と合致しているので不思議はないのですが、それでも変化の度合いが予想以上だったので驚きました*4

USBケーブル、これはまだまだ投資する価値があるな

環境を見直すいい機会だ

ところでU-05にはデジタルフィルターとかアップサンプリングとかビット拡張とかの機能があって色々いじれるんですが、自分の耳と今の環境ではいまいち違いは感じませんでした。そもそもダイレクト出力だと使わない機能だし

一方注目なのは目玉機能のロックレンジアジャスト。これもレンジを狭くしたからって音が変わった気はあんまりしないのですが、どれだけ狭くしても音が途切れないかで入力信号の精度がおおまかに掴めるのが面白いですね。自分の環境では7段階中2番目に狭くても安定して再生できるので、やはりAPU.1D4 & lightMPDによる再生システムが優秀なおかげかな? って別の日には3番目じゃないと途切れるようになったぞ。…これはオーディオシステムの外の環境に由来するノイズの程度が変化しているようですねぇ。ちなみに32bit音源やビットレートの低い=大きく圧縮されている圧縮音源では音が途切れやすいので、やはりCPUに負荷がかかるほど信号に悪影響があるとわかります

また、他にもノイズの程度を考えさせられる事象がありました。U-05にイヤホン (ATH-CKR10) を繋ぐと途端に「む、これはホワイトノイズ!」 ヘッドホンだと聞こえないのでイヤホンの能率の良さがあだとなっているこの事象、音を出してると気にならない程度の大きさなのでそんなに問題ではないのですが、それにしてもノイズ源は一体? 音量ゼロだったり入力切り替えても聞こえるからUSB経由で入り込んでいるわけではないのは明白、と思ったら説明書のQ&Aに「ホワイトノイズ? どうせコンセントが他の電子機器とタコ足なんだろ〜?」的な記述が! ギクッ! 確かに、ノイズ対策の足しになればとオーディオ関係の機器をまとめておなじ電源タップに繋いだ結果、NASとかLANハブも同じ電源タップに。ならばとヘッドフォンアンプ以外の機器を電源タップから引っこ抜いてみました。このノイズはアンプの電源さえついていれば聞こえますからね。すると……変わんない! ということはノイズ源は別、もっと電源の根本で繋がってる機器が犯人! さて、自分の部屋で電気的なノイズがあやしい器具は……冷蔵庫かな。というわけで止めてみるとノイズが小さくなった気がする。これはそのうち電源周りも手を加える必要が出てきましたなぁ! わくわく

DSD狂想曲

そんなこんなの勢いでクラシックのハイレゾ音源がなにか欲しくなったと同時に、DSDを試してみたくなってきたのです。ちょうどこれ買おうと思った曲はDSDのみの販売。再生環境はある。よし、行こう。ところが話はそう簡単には行かなかったのです。

MPDを導入して以降、PCの音楽再生ソフトは用済みかと言えばそんなことはありません。CDのリッピング、タグの編集、ウォークマンとの同期等々、再生はせずともライブラリソフトとしての仕事がまだまだ残っているのです。というわけで1年前から使い続けてるMusicBee、3/4年くらい前の安定版からDSDに対応しているのでそちらに更新。危ない。これが駄目だと手打ちでフォルダ作ってファイル名も編集するという面倒くさい作業が必要なとこだった

というわけで無事NASに保存して再生!しても聞こえるのはホワイトノイズ。はい。ちょっと考えて調べればわかりました。U-05のパネルには176.4kHz/24bitの表示。DOPでDSDは176.4kHz/24bitのPCMの形で伝送される。MPDのDSD出力のデフォルトはDOP。そしてU-05はDSDについて「ASIOドライバによるネイティブ再生が可能」って逆に言えばDOP非対応じゃないですかー!

くっ、まだだ、現在MPDはDSDのネイティブ伝送に対応している! そういやlightMPDのバージョンが古いままだったのでv1.0.1にして*5

  • lightmpd.conf
    • [mpd] -> load_module を mpd-0.19.9rt-native-dsdに変更
  • mpd.conf
    • dsd_usbを "yes" から "no" に変更
    • dsd_native "yes" を追加
    • dsd_native_type "2" を追加

すれば完了。これで、どうだ…? 駄目でした〜 くそう、ちなみにPMA-50はDOPもネイティブ伝送も問題ないぞパイオニアェ…

なあに、まだ方法はある。DSDをPCMに変換して出力するのだ。MPDを様々な機能に対応させてきた先人に感謝。方法はmpd.confにちょっと古いバージョンであったように

decoder {
   plugin                 	"dsdiff"
   enabled                 	"yes"
}

を書き足して、dsd_usbをコメントアウトすればいい*6。これで何とか再生できました。よかったよかった。って良くないよ! DSDの意味が全然無いよ!! しかもリアルタイム変換でAPU.1D4の負荷が大きいから、ロックレンジを4番目の狭さに広げないといけないし。やれやれ(終*7

*1:PMA-50の仕様を見てもヘッドフォンアンプ部のスペックに触れてないから怪しいと思ってはいた

*2:そういえばAPU.1D4と同時期に買ったけどブログにメモっておくの忘れてた。真っ黄色の平型ケーブルは見た目がヘンテコすぎたけど、すっかり慣れてむしろこれでいいという感じに

*3:APU.1D4→SHIELDIO UAC→U-05→SRH1540という構成

*4:まあ慣れてくると「そこまで驚くほど変わってないかな」「まあ妥当なレベルの変化じゃないの」ってなってきたんですが、最初は「それぞれのケーブルと同じ値段のイヤホンの音の差ぐらい違うんじゃないか!?」ぐらいにさえ思えましたね

*5:ついでにカーネルlinux-4.4rt3になってるのでそっちも更新して

*6:dsd_nativeとdsd_native_typeは消した

*7:いっそファイルの時点でDSDからPCMに変換して保存しておくべきでは。DSDのファイルも残しておくとして