考察とは名ばかりで感想?

最近は主にゲーム(戦略系)と資産運用(FXで食ってくぞ!)

LANケーブルにオーディオの真理を見た

USBターミネーターを調べていたら必然的にLANターミネーターの話が耳に入るのが現状のgoogle検索結果なので、当然こっちも試したくなってきたわけです。しかもこっちは詳しい原理がばっちり解説されていらっしゃる!
音がよくなるLAN端子のオープンピンとXターミネーター - かないまるの音楽小道具 http://kanaimaru.com/NWA840/005.htm

LANケーブルを空き端子に挿すだけでも効果があるそうなので、まずはそこから試そう→あ、今手元に使ってないLANケーブルねぇや*1→そうだ、今オーディオシステムに使ってるLANケーブルをオーディオ用のやつに買い換えて、それでいらなくなった今使ってるケーブルで試そう
とか何とかやってるうちに自体は思わぬ方向に転がっていったのです……
現在自分のシステムは、MPDを走らせるAPU.1D4、MPDクライアントをするPC、NASルーターがハブを介して繋がっています。ルーターはMPDが立ち上がった後外せるので、オーディオに関わるLANケーブルは前3つに繋がる3本ですね。APUとNASにはミヨシ MCO TWU-75WH 0.5mを、MPDクライアント用PCにはどこのメーカーだか忘れたカテゴリー6の極細ケーブル3mを使っています。それを代替すべく購入したのが以下の品々

  • BUFFALO DELA C1AE 0.5m
  • audioquest Ethernet Forest 0.75m
  • MONSTER CABLE ME NET6 AS 3.6m

数十cmのケーブルが2本あればよいところに両方同じものではなくわざわざ2種類のケーブルを用意したのは、迷った挙句「種類が多いほうが聴き比べられていいじゃん!」となったからなのですが、ここを両方BUFFALOにしてたら今回面白い展開にはならなかったので我ながら本当によいチョイスでした。

さて、オーディオ用LANケーブルとはいかがなものかな?と買ってはみたものの、ネットでもLANケーブルで音が変わったかについては微妙な反応がまま見られ、正直「電源のノイズとかあんまり気に使ってない今の環境で差が出るのか?」という心境でしたので、まずは聴いて変化がわかるのかどうかから試すために、3本のケーブルを一気に全部変えてみました。

……めっちゃ音変わってんじゃん!!!

な〜にがオカルトだ。しかしこれは単純にバックグラウンドのノイズが減ったとかじゃないな…。なんか全てが良い方向に変わったとも感じられない。ともあれ音が変わるのはわかったので、一旦ケーブルを元に戻してから3本の中で一番音に影響があると思われるAPUに繋がるものだけを交換して、今回用意した3本を比較してみました。

  • BUFFALO:音の数が増える。しかしまとまりは良くないしアタックが弱い
  • audioquest:BUFFALOより音が少ないが、すっきりしてハキハキしている。あと左右の分離がいい
  • MONSTER CABLE:BUFFALOと同様の傾向。切れの良さや残響の綺麗さではこちらが上か

というわけで自分の好みなのはaudioquest Forestですね。というかどれが一番クオリティが高いかではなく、どの音色が好みかという比較になりました。というかノイズ低減的なクオリティでは元々のケーブルとさほど差が無いようです。USBケーブルは普通のケーブルに比べたらオーディオ用の方がエントリークラスでもいい音がするのに、LANケーブルはカテゴリ6か7くらいのにすれば、オーディオ用のエントリークラスと比べてもいい音がするかどうかは好み次第になるのは、USBケーブルとLANケーブルでは後者の方がノイズ対策が進んでいることがよくわかりますね(そりゃあ後者の方が長々引き回すの前提でノイズが厳しいので)

それからケーブルを変える箇所をNASとハブの間にして比較してみましたが、結果はAPUとの間の場合と同じでした。そこでAPU−ハブをaudioquestにしたままハブ−NASをBUFFALOにしたところ、当然と言うか両者を足して2で割った感じに。うん、変えるのはaudioquestだけにしよう。それが自分の好みに合う

というわけで使うケーブルが決まったところで、使わないやつでターミネーターを試してみました。ハブとAPUの空き端子計3つをLANケーブルで埋めてみると……、うん? 最初に全取っ変えしたときみたいな音がするぞ?? …もしやと思い、一旦ターミネーター用のケーブルを外して、BUFFALOを1本だけハブの空きに刺して見ました。……BUFFALOの音がする! NASのとこ変えて足して2で割ったのと同じだ!!

理屈から考えてみましょう。そもそもLANケーブルで音が変わるのは、伝送されるデジタルデータは全く関係なく、それとは別にアナログに伝わってくるノイズが変化するから(らしい)。ここでちょっと脇道に逸れます。仮想アースというものの存在を知った時、「いやいや、アースじゃないじゃん。接地浮いたままじゃん。どういう意味があるのそれ?」と思って調べたところ、「そもそもな。オーディオの音ってのは機器の残留ノイズで決まるんだ。だから、たとえアキュフェーズの機器を鳴らしてなくても、アースでアキュフェーズの機器に繋げばノイズが伝わってアキュフェーズの音になる。仮想アースがやってるのはそれと同じ」だそうです。というわけでノイズは思った以上に音に影響する、というか音の味付けはそれで決まるわけか! だからオーディオ機器メーカーは抵抗やコンデンサの一つ一つを変えたりすることでそのメーカーの音色に調整できるわけか

まあ前々から「電気的に繋がっているからには音に影響しうる」とは思っていたが予想以上でした。そういうわけで予想とは違うところで音が変わってしまうので、LANターミネーターについてはまだ試せていません

*1:半年前に引っ越した際、使ってないLANケーブルは古くて伝送速度がしょぼそうなのしかなかったので処分した