考察とは名ばかりで感想?

最近は主にゲーム(戦略系)と資産運用(FXで食ってくぞ!)

これまでの資産運用の振り返りとPRS投資

最近すっかりゲームブログになってるのはいいとして、変遷もありつつ資産運用してるのにろくに投資記事書いてないことに気づいたのであった。ということで、年末年始らしくこれまでの振り返りをやりつつ、あれこれ書こうと思います

トランプ相場とこれまで――2018年の収支は?

思えば投資を始めたタイミングが先のアメリカ大統領選の直前。というわけで大いにスタートダッシュを決め、2017年も好調だったわけです。そして続く2018年は……

だいたいトントンって感じですね

うん。上手いこときり抜けた。じゃあそもそも何やってたのかと言うと↓↓

小型株・高配当戦略とひふみ投信

手始めにバランス型投信を色々買ってみて、続いてアセットアロケーション(資産配分)を決めてインデックス投資をする。次に手を出したのはコア・サテライト戦略。インデックス投資をメインに据えつつ(コア投資)、一定の割合である程度ハイリスク・ハイリターンの投資を行う(サテライト投資)。といってもサテライト投資も割と手堅くやっていて、小型株と高配当株を狙うというやつ。米国ETFVB(小型株)とVYM、国内投信のひふみ投信とジェイリバイブを買い増していました。そしてコア・サテライト戦略を止めて後述するPRS投資に移行するため、2017終盤から2018序盤にかけてこれらを売却しました。儲かったわけだ

ひふみは資金が集まりすぎて投資先がなくなり、よりによって米国大型株に手を出した結果最近の下落が直撃という… 市場環境によっては現金ポジションも取ってリスクを抑える言ってたのになぁ

FXのスワップポイント鞘取り

サテライト投資として手を出したけど、自分には合わなかったので止めたこれ。別の会社でロング(買い)とショート(売り)の両建てすることで、受け取るスワップポイントと支払うスワップポイントの差額を儲けるという原理的にはめっちゃ手堅いやつ

何で止めたって、定期的に2社の口座にログインして証拠金のリバランスしないといけないのが面倒。こちとらIPOに申し込むのすら面倒で止めた人間だぞ! あと長期的にはスワップポイントの保証がないのも困る。自分が始めた頃は南アフリカランドスワップポイントが少ないのでトルコリラが定番だったが、すぐにトルコリラのポイントも減り、今ではトルコリラボラティリティ(変動リスク)が高すぎて南アフリカランドが安牌だという

暗号資産(仮想通貨)バブル崩壊

これもサテライト投資に始めたやつ。2017/12初頭に「ソーシャル・マイニングのサイトがハッキングされた!」というニュースを聞いて、「あれ? これ逆に買い時じゃね?」と手を出したらブームの只中だったというやつ

最終的に、ピークで倍になり、今では元手の半額。対して資金を投じてないのと、ブームの中でも底値を拾った*1のであんまり酷いことにはなってない。全損でも惜しくない額なので、次のバブルが起きるまでは塩漬けだな

しっかし仮想通貨と外貨のおかげで、安く買って高く売るのでは、安く買う方が絶対的に重要なのがわかった。株でも割安株投資が鉄板だもんな。将来サテライト投資に米国債とか貴金属とかやりたくなったら、安い時にスポット購入だ*2! 積み立てるのはコア投資でいい

PRS投資←今ここ

そしてたどり着いたのがこれ、PRS(パラメタ化レラティブストレングス)投資。って言っても誰も知らないの同然でしょうねこれ…

まずPRS投資の元となったRS(レラティブストレングス)投資というのがあるんですが、これも結局知ってる人そうそういないんだよなぁ。伝統8資産の中から平均リターンで勢いのあるものを選択し、移動平均で下落トレンドを避けるというのが基本。まあ詳しくは発案した人のブログを見てくださいということで

etftrendfollow.seesaa.net

……何か指数の出どころ説明してなかったり、対数グラフ使ってないあたりでほんとに信用していいのか不安になってくるアレですが、まあ損はしなそう。移動平均投資なんかはジェレミー・シーゲルの本*3にも書いてあるくらいだし、うん

そして、RS投資の「レラティブストレングス」や移動平均の計算に重みづけを追加(パラメタ化)するなどしたのがPRS投資になります。まあこれも詳しくは考案した人の記事を読んでください

invest.saloon.jp

こっちはインデックス投信から指数を再現した値を用いて検証を行いました。実際行けるぞこれ!ということで実践中。そのおかげで昨年下落が始まった段階で手じまいすることができました。これからも続けて目指せ、税引後平均年率リターン15%!

このPRS投資、最初の「これ凄そう!」という勢いで計算用のエクセルシート作ってしまえば、後は1ヶ月ごとに投資信託の基準価額入力して、出た結果を元に売り買いするだけなのでかなりに楽なんですよね。面倒じゃないのは重要*4。その点楽天VTは最強ですよ、世の中投資に興味がある人ばかりではないので。「結局アメリカ以外の国はアメリカの足引っ張ってるだけだし*5アメリカ企業だけでも世界中で商売してるんだから分散もできるだしで、VT(全世界株ETF)じゃなくVTI(全米株ETF)で良くない?」という米国株投資家も大勢いますが、一般の人の投資対象としてはそこそこ遠い未来に世界情勢が変わっても投資先を変えずに済むものは絶対必要だと思います

まあつまり「米国株最強。VTはゴミ。S&P500に投資しとけ」言ってたのに、最近じゃブログのタイトルに「米国株の終焉」とか書いちゃうバフェット太郎なんかより、ジェレミー・シーゲルやカン・チュンドの方を信用してますって話

売りヘッジと買いヘッジ――今後のチャレンジ

アフィ稼ぎの煽り記事量産してる*6先述のクソブロガーでもまともなことは言うわけで、曰く「弱気相場なのでヘッジ(リスク回避)」しよう。ここでピンと来たんですね。PRS投資の弱点、傾向が一定しない相場に弱いことと、投信売買のタイムロスをカバーできるのではないかと

前者の弱点に対しては、エントリーの際に同じ資産クラスで空売りをする。100万円投資して下落しても、20万円空売りしておけば損失を80%に減らせる。その分上昇した時の利益が減りますが、その時は売りポジションを決済して利益減をそこまでに抑えればいいのです。これで、ちょっと上がった資産クラスにPRS投資のシグナルが出ては、また下げてシグナルが消えるパターンの時にも損失を減らせます

一方、後者の弱点では投信を売るタイミングで、買いたい資産クラスの買いポジを取る。これなら投信を売り買いすることによるタイムロスを減らすことができます。詳しい仕組みは↓と同じです

www.matsui.co.jp

件のクソブロガーはCFDを推していましたが、それに加え信用取引先物取引などから何を利用するか決めたり*7、実際にヘッジを行う運用を定量的に決めたりするするのを今後やっていこうかと思います

おまけ:X%下がったらY%上げないと戻らないと言うが

詭弁です。20%下がるのより、そこから25%上げて戻すのが大ごとであれば、投資が長期になるほどリスクがリターンを蝕んで、最終的に平均リターンがマイナスになるはずです。そうならないというのが平均回帰の法則ですね

*1:仮想通貨は外貨以上にボラティリティが高く、ブーム当時の単独通貨暴落はすぐ戻るのでおいしい買い時だった(ただし差金決済取引(仮想通貨FX)は死ぬ。現物最強)

*2:ある程度分散はさせると思うが

*3:赤い本を読む前にこっちを読めよっていう緑の本

*4:ものぐさな自分は特に

*5:アメリカがくしゃみをすると結局全世界が風邪をひくのが株価

*6:癖に自分が推してるソーシャルレンディング絡みの煽り記事は書いたことがない

*7:個人的には資産が少ないうちは信用取引がPRS投資のヘッジにはいいのではないかと