しばらく「コナーズ改良型」のストラテジーを題材にあれこれやってきましたが、今度は併用できそうな別のストラテジーを作り始めました*1。結果、「空売りでデイトレのポテンシャルめっちゃヤバい」となりました
ネタの元
去年ストラテジーのネタを探してネット上で色々見つけていたのですが、今回参考にしたのはこちら
僕も今使ってる「システムトレードの達人」を作った斉藤氏の記事ですね。3種類のストラテジーが紹介されていますが、今回は2番目*2の「空売りデイトレ」戦略を参考にストラテジーを作ってバックテストしてみました。逆張りで売り、その日のうちに手仕舞いするものです。元の記事にはストラテジーの設定について明言されてない部分があるので、そこら辺は適当に設定したところ元の記事とはだいぶ違う結果になりました
バックテスト結果
2000年からのデータでやってみた結果が↑ですが、300万円単利で最終的に7000万以上!? 20倍超えてるぞ!?!? これ、標準モード*3じゃないよね?? うん、確かに達人モードだわ
…200日のデータを使うので実質2001年頭からバックテスト開始として、2018年から横這いぽいので2017年末の値で考えると、17年で累積リターンが2280%以上。年率だと130%を超える! ヤバいですねこれは…
そもそもデイトレは売りが有利なのです
国内株を毎日寄り付きで仕掛けて大引けで手仕舞うと、買いではなく売りでプラスになることが知られています
気になるポイント
とはいえこの素晴らしいリターンは手放しで受け入れられる数値ではありません。なにせ最大ドローダウンが60%近くあるんですから。更に場中の変動も入れると70%近くまでいく。これはそのまま使うわけにはいきませんね
まあ、ドローダウンの問題は投資額を抑えればそれで済むんですけどね。投資額を全体の1/10とすれば、ドローダウンも全体に対しては1/10の7%だけで済みます。まあ、リターンも1/10になるわけですが、それでも年率13%。十分美味しい
むしろ気になるのは、2017年まで順調に推移していたグラフが2018年から横這いになっているところです*4。2018年以降ストラテジーが機能しなくなっていてはどうしようもありません。まあ、元の記事のストラテジーは2016年から横這いになっているのに、自分が真似したストラテジーはそのあたりを回避できているのでやりようはあるようにも思えますが
ともあれ、似たようなストラテジーの運用が広まって、利幅が取れなくなってるのはあり得そうなことです。この前シストレの大家のブログを見たら、近年エッジ(期待値)が薄れてるみたいなこと言ってましたし
まとめと今後
しっかし「空売りデイトレ」の威力はすごそうですね。この手のストラテジーがもし機能しなくなってきてるとしたら、そりゃ「エッジが薄くなってる」なんて嘆きが聞こえるわけですよ。「コナーズ改良型」にそういう雰囲気が見られなかった時は怪訝に思いましたが
ともあれ、本当に似たような運用が増えて利幅が取れなくなってるのか検証しつつ、実用的な「空売りデイトレ」ストラテジーの完成を目指していっちょ試行錯誤してみますか!