と言っても今回は普通のシストレとは一味違ったやつで、チャート以外の要素で仕掛けるタイプです。どちらかと言うとIPO狙いの戦略に近いようなパターン
ずばり、「ETFを権利付最終日に引成で買って翌日に不成で売る」。後は分配金を受け取るだけ。この1日ちょっとのエクスポージャーで実に0.5%ほど、下手すると2%近いリターンが得られます。しかもこれを1年に何十回と繰り返せるとしたら…
そんな上手い話があるかって? あるんです。詳しく見ていきましょう
元ネタ
思いついたきっかけはこちらの記事
CFDで日経平均を買えば、数十倍のレバレッジがかけられるので1日にして数十%もの配当相当額が得られ、後は数日待って配当落ちの下落が回復するのを待てばよい。との話
それ、1日にして配当落ちで数十%下落するリスクがあるんですが って話ですが、そもそもほんとに数日で回復するのか??と疑問なわけです。そんな上手い話があるものかと。本当にそうならば日経平均ETFでも上手くいくはずだと思って検証してみました
検証結果
はい、結論から言えばそんな上手い話があるどころか、検証した結果数日ならず翌日で十分*1だとわかりました
検証対象は1321日経225連動型上場投資信託。権利付最終日に引成で買い、数日間*2購入価格で指値注文し、注文が成立しなかったら最後の日の引成で売る。という想定です。ただし寄りで指値を上回って約定する場合を考慮していないので悪しからず ←考慮した結果に差し替えました
検証した結果、以下の通り翌日に売るだけで十分成立することがわかりました*3
平均だと1回0.49%ですが、大まかに見て最大で配当利回り分が丸々もらえ、損したときのリスクもそれくらいという感じですね。そう考えるとリスクリターン比もいいとこ行ってると思います(追記:何年か権利付き最終日を間違えていたので差し替えました)
10日近く待つと損するパターンが減ってきて平均も0.8%超に上がってきますが、下振れした場合もそれなりになるので、翌日に手仕舞いして他に資金回していいと思います。まあ、半分以上の年で翌日には買い値で売れてるので、損する場合は最大10日待つのでもいいかもしれませんが
応用
この日経平均ETFだけだと年に1度しかできませんが*4、東京市場で最もメジャーな部類のETFがろくに配当落ちしてないので、他のETFでもそれなりに流動性があれば行けると思います。ほぼ1日で手仕舞えるので、権利確定日が近いETFにも仕掛けられますしね。
他の日経平均やTOPIXのETFでもいいですし、高配当ETFなんか狙い目じゃないかと思います。どんぶり勘定してみると、2%配当を年に10回も繰り返すことができれば20%ですよぐへへ…
こんな感じにETFはいっぱいあるのでチャンスは意外とありそう
まあ流石に同じ日には重ねて仕掛けられませんが、分散はできますね
(追記1)
ETFの決算日が休日の場合は権利付き最終日がずれてややこしいですね…
以下参考リンク
ETFで分配金がもらえる?知っておきたい仕組みと利回り | ETFの買い方・売り方 | NEXT FUNDS
例)https://nextfunds.jp/data/2019/80bd129b7f6399a3b342f2d259f7864fa9a91995.pdf
(追記2)
実際にやってみたので記事にしました