考察とは名ばかりで感想?

最近は主にゲーム(戦略系)と資産運用(FXで食ってくぞ!)

FE風花雪月でやたら”しんどい”ステージに出くわしたので

ファイアーエムブレム風花雪月の評判がやたらいいので、スイッチLite発売を機に買っちゃいましたよ~*1

確かにこれはめっちゃ面白い!

現在1周目を青獅子ルートで進めているのですが、何か色々な意味で”しんどい”ステージがあったのですよ…

f:id:kurutto115:20191018224851j:plain

※以下ネタバレ放題

それは第2部 EP.17「鉄血の鷲獅子」の話。アドラステア帝国の侵略に抗うファーガス神聖王国は、皇帝エーデルガルトへの復讐に固執する王子ディミトリの意向もあって帝国本土に侵攻。それに呼応して国内を反帝国でまとめ上げた、盟主クロード率いるレスター諸侯同盟も帝国へ軍を進める。王国軍は同盟との連携を模索するが、どうやら帝国の妨害を受けているらしく連絡がつかない。意に添わぬ王国軍と同盟軍の衝突という事態も想定しつつ進軍を続け、果たして3ヶ国の軍は決戦の地、グロンダーズ平原に集結するのであった

盟主ご乱心!?

というわけで王国側としては同盟と戦う理由はない。幸い同盟軍は王国軍や帝国軍とは少々離れた位置におり、システム上も勝利条件は「すべての敵将の撃破」なので、帝国を片付けてから移動力があるクロードを釣り出して倒せば、同盟軍の元生徒には手を出さないことも可能じゃね?とか考えていたが…

そうは問屋が卸さなかった

f:id:kurutto115:20191018225132j:plain

手を組もうという連絡をしてこない王国を訝しんで様子見するクロードだったが、帝国軍と王国軍が入り乱れて戦う様子に、こりゃ無差別に攻撃するしかないわと結論。自軍を戦いに加わらせる…のだが、思いっきり王国軍の中央を狙って進軍してくる! そもそも、帝国軍は分散して布陣し、それを王国軍が各個撃破しているので全然乱戦じゃない!

…まあ、ストーリー上の展開と、ゲーム的な実態にずれがあるのはしょうがない。プレイヤー軍をスルーして帝国軍に突っ込まれても困るし。だが同盟軍の増援が事態をややこしくしていた

下の画像を見ていただきたい。初期配置の簡易マップに序盤の王国軍と同盟軍のおおまかな動きを示したものだ(水色が王国、黄色が同盟の動き)

f:id:kurutto115:20191018223947j:plain

マップ中央に向かう王国軍に対してまっすぐに向かってくる同盟軍本隊。その本隊が動き出したのに合わせて、同盟軍の増援がマップ東と北から現れた。画像を見れば一目瞭然だが、完全に王国軍を包囲する動きである! どう考えても王国軍を狙った機動にしか見えないぞクロード!*2

こんな動きをしておきながら、クロード自身は王国と戦うのは本意じゃないとか、(倒すと)王国が変なことしたせいで退却する羽目になったみたいなことを言ってくる

f:id:kurutto115:20191018231705j:plain

f:id:kurutto115:20191018231639j:plain

いや、お前の方から王国軍を狙って攻撃仕掛けてきたんだからね?(怒

名有りがバタバタ死んでしんどい

ともあれこうなったら反撃しないとこちらの身が持たない。帝国相手ならこちらから攻め込んだくらいなので、まあ士官学校の元生徒同士で戦うことになってもしょうがないよね という心構えが既にできているのだが、同盟とは直前まで全然戦う流れではなく、「ほんとに? ほんとに三つ巴の戦いやるのこれ??」という感じだったので、(主にクロードのせいで)不必要に見知った人間と殺し合いをしているという雰囲気の中、どんどん同盟の元生徒が死んでいってしんどい

というか帝国側の名有りキャラは倒しても撤退するやつばかりで、死ぬのはベルナデッタだけなのに、同盟側は3人*3普通に死んでいちいちクロードが良いリアクションをしてくれるから悲壮である

全くもってエーデルガルトはずるいやつだな!

そもそも攻略上しんどい

とはいえ風花雪月は「元学友同士が国と国とで泥沼の戦争」という評判だったので、同盟出身の元生徒とも戦うことになるとは分かってはいたのだから、今回のしんどさとしてはまだ序の口である。というか名有りキャラが死ぬのにも慣れてしまった。普通にゲームが大変で何度もやり直したからだ!*4

f:id:kurutto115:20191018234831j:plain

まずエーデルガルトの企みにまんまと嵌った。マップ中央の砦から帝国のユニットを排除したところで、王国軍を火計が襲う。なんと味方ユニットの半数以上が燃え盛る炎の上という有様で、ここまでクリーンヒットするといっそ清々しい

こうして浮足立ったところに同盟軍が襲来。君達裏で示し合わせてない?? ゲームとしてはよくできているが、ストーリーとの整合性はアレである

そしてそもそも一度にやってくる同盟軍のユニットが単純に多い。所詮難易度ノーマルなので、普段は敵の攻撃範囲に入ったらその周りの敵ユニットが動き出す程度なのが、今回は同盟軍が全軍でもって一気に押し寄せてきている。とはいえ自分もGBA時代からのエムブレマーである*5。地形を利用して壁役を配置し、押し寄せる敵を受け止めて順番に捌く…にしても何か一度にめっちゃ攻撃されるぞ??

ここで問題になるのが同盟軍の弓兵の多さである。今作の弓兵は射程2~3がデフォなので同じユニットを結構な数のユニットで1ターンに攻撃でき、特に守備が高いやつでなければ銀の弓の集中攻撃をされてやられる。うまいこと敵を誘導して攻撃対象を分散させないといけない…

こうして3回は天刻の拍動で巻き戻す羽目になった。いやあ、最初はとんだゆとり仕様のシステムだと思っていたが、使ってみると滅茶苦茶便利なんだよなぁ

クリア後も急展開でしんどい

こうして何とか同盟軍を叩きつぶしたら、その間にイングリッドでヒューベルトを始末しておいたので、後はのんびり順番に残りの帝国軍を片付けるだけのお仕事。エーデルガルトもディミトリ殿下にかかれば楽勝である

しかし一番しんどい展開はクリア後に待っていた。エーデルガルトに撤退を許してしまい、すぐさま追撃しようとするディミトリ。味方の消耗が激しいから無理だという説得に対してごねているところに、ディミトリを兄の仇と恨む村娘ことフレーチェが現れる!

f:id:kurutto115:20191019002419j:plain

まあストーリー展開上殿下が死ぬはずはないし、そもそも一人で帝国兵や賊を延々相手にしていたストーリー上の実績とバンバン敵の攻撃を受け止めて反撃するゲーム上の実績を考えれば、今更小娘に刺された程度で殿下がどうにかなるとも思えない

なので安心して、復讐に狂う少女の姿、いいねぇ!と眺めていたのだが、いやいや流石にまずいでしょと動いた男がいた。フラルダリウス公ロドリグである

二人の間に割って入って殿下をかばったロドリグ殿は、その後あっさり死んだ

f:id:kurutto115:20191019004045j:plain

f:id:kurutto115:20191019004030j:plain

え? いやいや、あなたここで死んでいい人じゃないでしょう?

フラルダリウス公と言えば王国で一二を争う大貴族。しかもロドリグ殿は敵の策略により姿を消した殿下に代わって王国軍を取りまとめ、帝国への反抗を担っていた中心人物。今の王国にとって欠くべからざる人間!

それにロドリグ殿は貴族特有の偉そうな感じや武人特有の堅苦しさもなく、親しみやすくて人当たりの良い好漢、気難しい息子とも適度な距離感を保っているすごいお人だぞ! 第1部でもちょくちょく出てきたからプレイヤーにも結構馴染みがあるぞ!

帝国や同盟の人間が敵に回って倒すしかないのは、そうなるのがもう分かってるし実際手を下すのは自分でやるので多少の覚悟する間もあるが、最近戦闘にも出てこない味方NPCが、戦闘が終わった後のイベントで死ぬのはちょっと不意打ちだわ…

しっかしロドリグ殿はそこそこの出番があるにすぎないNPCでしかないのに、死んでがっつりショックを受けるほど気に入ってたキャラだとは。めちゃくちゃ性格よくて人間ができてるからなーこの人

どんだけショックだったかって、この後殿下が復讐心を乗り越えて改心する超重要な展開なのに、ショックすぎて頭に全然入ってこなかったくらいですよ!*6

*1:「覚醒」以来7年ぶりにプレイするコンシューマー機のFEだ…!

*2:そりゃあゲーム的にはプレイヤーの背後や側面を突くのはわかるんだけどさぁ…

*3:リシテアをスカウトしてなかったら4人だっただろう

*4:レオニー4回くらい殺した気がする…

*5:敵フェイズに敵増援が出現するたびに、即行動するんじゃないかとひやひやするくらいだ

*6:ちなみに確実に一度は刺されているにも関わらず殿下はぴんぴんしていた。仲間にけがを心配される展開こそあれ、殿下自身は微塵も負傷を感じさせることなく元気に話を進めていた。てか初見だと念入りに刺されてるような気がしたけど、よくよく読み返してみると第2撃を加えるところでロドリグ殿が割って入ったんだな…