考察とは名ばかりで感想?

最近は主にゲーム(戦略系)と資産運用(FXで食ってくぞ!)

【Victoria2】アフリカ帝国の爛熟―― フィリップ8世の治世【プレイレポ】

この記事は、帝国主義時代をテーマにしたRTSゲームであるVictoria2のプレイレポートです。

長くなってきたので分割しました。
(何となく思いついた)プレイレポのタイトルにちなんで、オルレアン朝が続いていたら王位を継いだであろう、オルレアン家の家長が代替わりした年で区切っていこうと思います
↓元記事

kurutto115.hatenablog.com

アフリカはフランスの大陸となった。その大半を占める、フランスの下に統一された領域は、イギリスのインド支配に対抗して範をとってフランス領アフリカ帝国となり、フランス王が皇帝を兼ねた。「大仏帝国」の成立である。そして今、新たな王が皇帝となる。フランス人民の王、オルレアン公、パリ伯及び諸邦の君主にしてアフリカ皇帝*1、フィリップ8世に栄光あれ!

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欧州大戦未遂(10/20更新)

ブージーの乱(1895年)

アルジェリアのブージープロヴィンスで反動主義者の反乱が発生。ここ単独で兵力も少なかったのでサクッと鎮圧。多分ローカルなランダムイベントで間違って闘争心上がる選択肢選んじゃってたんだろうなぁ

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ドレフュス事件(1895年)

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おお! フランスらしいイベントだ! この絵は世界史の資料集で見たなぁ。しっかし投獄する選択肢の方が威信がもらえるのね(ポチー ←アホ

マダガスカル諸島革命(1897年)

衛星国として独立させた南マダガスカル連合(筆者脳内通称:南マダガスカル諸島)で革命が発生。結果外交関係がリセットされ、フランスの傀儡から脱してしまう。戦って衛星国に戻すのは割に合わないから放置しよう。しっかし、解放した国でプレイする場合は革命させれば衛星国じゃなくなって、独自外交できるようになるってことだよな

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ドレフュス事件のその後(1900年)

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あ、イベントに続きあるんだ(そりゃ事件の中身的にそうだろ*2)。真犯人が出てきて雲行きが怪しくなってきたぞ

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やっぱり無実が判明したら威信が減るじゃねーか!

東方問題の進展(1901年)

オスマン帝国領に住むキリスト教徒の保護者を自任するロシア。これを認めるか否か

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威信が増えるので撤回を求める方向で

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拒否られて威信が減った!!

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しかもキレたドイツがロシアに宣戦布告した!!

イギリスも参戦してて、ロシアにフランスの参戦を求められたぞ。こりゃあ列強2VS2の「大戦」になるじゃあねぇか! よーし、乗った! (通知を押してウィンドウを開く)参戦参戦っとその前に一応セーブしとこ→ウィンドウが消える

……

→外交ウィンドウを開く→フランスは参戦してない。つまり拒否った扱いになってる

……

ミスったーーー!!!

まあいい、直近のオートセーブからやり直すぞ

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うん、これだ。撤回を求める方向で…

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あるぅえーー???

普通に撤回の要請が受け入れられたぁ??

せっかく良い感じのチーム分けで大戦になりそうだったのに!

……まあ威信が増えるからいいか

第1次モザンビーク戦争(第3次仏葡戦争、1902~1903年

悪評が落ち着いてきたので、アフリカの残りを削り取るためポルトガルに宣戦。ポルトガルはイギリス影響下だったがイギリスは参戦を拒否。そりゃフランスの戦力からしてね。ズールーも見捨てたし。敵は植民地に軍を駐屯させておらず、戦わずしてモザンビーク・ステート(ポルトガルモザンビーク北部)を獲得

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内政の話題

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1899年の選挙では保守・反動連合が勝利。つっても上院の動向や有権者の思想を見るとなぁ

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自由・社会主義連合に政権を取られるのも時間の問題では?

↓この次、1903年の選挙後

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やっぱりじゃねーか!! …というわけで王党派に与党戻そ。これが君主大権だ!

 

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1902年、超重要技術の毒ガス攻撃が発明される。リアルだと扱いづらくて効果が薄く、結局塹壕戦の泥沼は終わらなかったそうだが、このゲームではめっちゃ効く。敵軍が溶けるという形容しかない

平穏(10/22更新)

案の定平和でやることがないが、次に備えて牙を研いでいる

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↑気づいたらドイツに併合されていたルクセンブルク

義和団事変(1905年)

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義和団の討伐を理由に中国に宣戦できるイベント。いちいち戦うのが面倒なので放置。しかし義和団って英語だとこういう名前になるのか

無政府五月党の乱(1905年)

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そこそこの間隔で起こる無政府自由主義者の反乱。あちこちで蜂起が起こったがやはりさくっと鎮圧

露満戦争(1906年

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ロシアが外満州沿海州)を要求して満州に宣戦。イギリスとともに同盟参戦したが形だけで、地理上の問題で当然のようにロシアだけが戦って勝利した。ちなみに一番国力のあるフランスが交渉担当なわけで、戦争当事国というより講和を仲介した感じに

政党の興亡

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新たな社会主義政党、SFIO(労働インターナショナル・フランス支部)が誕生

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一方Possibilistesは解散、さらにファシズムの発明(第3の道)によりファシスト党が誕生する

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蹂躙(10/23更新)

第1次世界大戦(1908~1909年)

ブザンソンからフローニンゲンまで、仏独、蘭独国境に陸軍を並べ、英仏海峡に艦隊を浮かべ、予備役の動員を開始し、全ての準備が整ったフランスはドイツに宣戦した。目的はアルザス=ロレーヌの回復。これなら、でっち上げることなく元から持っている大義名分なので不意打ちができる*3

開戦とともにフランス軍をドイツ領内に進める。フランス側諸国とドイツ側諸国との国境でも衝突が始まった。フランス側諸国(以下連合国と呼称)は以下の通り

列強の3/4と2等国の半数が参加した非常に強力な連合である。フランスの多角外交と列強1位の求心力の賜物だな。一方、ドイツ側諸国(以下同盟国と呼称)は

うん、負ける気がしないな!

↓開戦間もない各戦線の様子。ドイツ戦線。3方をがっつり包囲されている

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↓東西南トルコ戦線。オスマン帝国をヨーロッパ側、アジア側、アフリカ側から挟み撃ち

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↓カナダ戦線。ロシア領とアメリカ領から攻め込まれる英領カナダ

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↓西アフリカ戦線。周囲を取り囲むフランス軍に早々に制圧された

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南アフリカ戦線。アメリカと日本から遠征軍がやってくる一方で、トルコ領内からアフリカを縦断してイギリスの増援が現れる

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前々からと同じ作戦だが、英仏海峡を封鎖することで、わずかな海戦の隙を除いて動員兵がフランスに侵入した他は英本土で大動員された兵力を閉じ込めることができた*4(↓)。左の艦隊は数こそ少ないものの弩級戦艦2、前弩級戦艦8、装甲巡洋艦8からなる精鋭艦隊であり、数で上回る英艦隊を撃退していた

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海上の戦いは終始数で上回る連合側の優勢であった。陸上でも連合軍の優勢が保たれ、順調にドイツ領の占領が進んだ。ドイツが何度か講和を申し出るが拒否。まだまだどんどん攻め込めるのにここで止める必要はない。そして連合側のスコアが50%を超え、戦争が「世界大戦」と認められる。すると通常の30%の悪評で要求を追加できるのだ。めちゃくちゃお得!!

スイスの勢力圏をフランスがオーストリアに譲っていたためスイスが参戦せず、スイスを迂回路としてドイツ軍がフランスに侵入することもあったが、戦闘後の敗残兵と同様に適宜部隊を捻出して対応した

↓中盤のドイツ戦線

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↓終盤の東トルコ戦線

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↓終盤のドイツ戦線

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特に集中的に念入りに袋叩きにされたドイツは、講和直前ではシュレスヴィヒ=ホルシュタインを除いた全土が占領される始末であった。連合側スコアがほぼ100%になったので講和を提案。こちらの要求がほぼ満額回答*5で通る大勝利となった

講和条約の内容↓

↓連合国の獲得した地域(赤の囲み)

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そして、取り戻したアルザス=ロレーヌの名前を元に戻す!

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威信も増えるぞ!

 

欧州の不安定(10/24更新)

フランスが余計なことしなければ平和だったのに、大戦が終わってもむしろ余計にヨーロッパのパワーバランスが崩れ、いくらか国家間のごたごたが起きることに。こっちはそんなの関係なくアフリカのポルトガル領が欲しいんだけど、大戦での要求で上がった悪評が下がるまで我慢我慢

蘭独戦争(1912~1913年)

オランダが参戦要求してるから何かと思ったら、先の大戦で弱ったドイツをカモにするようで。要求はハノーファーの割譲(↓)

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革命騒ぎもあってドイツの軍はほぼ壊滅状態なので楽勝。とはいえ海洋国家で陸軍が首都防衛部隊と植民地駐屯軍しかいないオランダだけに任せておくのは時間がかかるので、蘭独国境に駐屯させていた12万人を投入。海軍で海上封鎖も行う

↓敵輸送船と護衛を蹴散らしバルト海に向かうフランス精鋭艦隊

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↓ドイツ軍は弱兵だが地味に戦車を投入してきた

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装甲巡洋艦と言っても1隻では帆船30隻を1隻も沈められない

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終戦時の占領地。東側で起こっている戦争については後述

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↓オランダはハノーファーを獲得した

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シュレージエン派兵(1914年)

悪評が15くらいで数ヶ月戦争していると、流石の列強最強も同盟相手としての評価がマイナスとなり、次第に同盟が切られていく。1913年、ロシアからの同盟が切られた瞬間にオーストリアが動いた。ロシアに手を出してもフランスがロシア側で参戦できない瞬間に戦争を吹っ掛けたのだ。目的はシュレージエン。まあロシアよりもオーストリア向けの土地だわな。一瞬オーストリアから参戦要請が出てすぐ消えたが、おそらくイギリスがロシア側で同盟参戦したから大戦になるのを防ぐためのものだろう

↓ロシア領になだれ込むオーストリア軍(とブルガリア軍)。東欧内陸の戦争にイギリスは全く手出しできなかった

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年明けまもなくオーストリアが勝利*6。しかし問題があった。獲得したシュレージエンで民族主義者が蜂起したのだ。7万人ほどの反乱軍が2つほど暴れているのに対して戦争で疲弊したオーストリア軍は1つの部隊が1~3万人単位しかいない。これは大変だろうとこちらから援軍9万人を送って助太刀した

その他国内外の動向

1909年には共産主義者が、1913年には無政府自由主義者がフランス領各地で蜂起。どれもサクッと鎮圧できたし、もう国内の反乱はよっぽどのことがない限り独立した項目を立てないでいいや。面倒い

国外でも頻繁に革命が起こっていたが、悲惨なのが1911年に共産革命が成功したモンゴル。フランス勢力圏だったのが革命でリセットされた途端、列強から干渉されない好機に中国が宣戦。共産モンゴルはろくに抵抗できずに中華帝国支配下に戻った。ちなみにそのしばらく前、青海を支配下に戻そうと戦争をしていた時は日本が参戦。一度は青海を再併合するも日本には歯が立たず、青海を再独立させた上に既に併合していた広信に南京あたりを与えて独立させるはめになっていた

あとなんか中米連合からコスタリカが独立したらしいよ

フランス国内では気付いたら識字率が94%を超えていた。アフリカ全土を入れてもこれか! 教育関連の研究を進めて改革も進めてたのが功を奏したか。道理で結構ステート化するわけだ

一方大戦でドイツから分捕った領土は流石の工業地帯、フランス本土のステートよりも格段な工場と工員の規模! 一気に工業力が上がったぜ

諸国民の春と冬(10/25更新)

アイスランド独立戦争(1917~1918年)

珍しく(というか初めて)スウェーデンから参戦要請があったと思ったらデンマークと戦っているとのこと。目的は…

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アイスランドグリーンランド(とフェロー諸島)をアイスランドとして独立させること。オランダとスウェーデンが共同で制海権を確保し、海を渡ってスウェーデン軍がコペンハーゲンに侵攻したところでデンマークが降伏。フランスが手を出すまでもない

第1次ポーランド侵攻(1919年)

1918年も暮れのこと

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ポーランドが独立した

反乱相次ぐドイツでポーランド民族主義者が蜂起したらしい

そしてポーランドからの同盟要請を蹴り続けていたらオーストリアから参戦要請が。独立間もなくか弱い小国をさっそく食いにいくらしい。一応参戦したけど完全にオーストリアが独力でポーゼン(ポズナン)を獲得

ポーランドを制圧するオーストリア

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ポーランドという名の西プロイセン

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第2次モザンビーク戦争(第4次仏葡戦争、1924~1925年)

悪評が下がってきたので久しぶりにモザンビークを削りに行く。ザンベジア(モザンビーク中部)を獲得

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第2次ポーランド侵攻(1925年)

再びオーストリアポーランドに宣戦

ポーランドを制圧するオーストリア軍(再)

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小国の割にそこそこの戦力を整えたポーランドであったが、オーストリアの軍勢の前には歯が立つわけもなかった

↓兵(つわもの)どもが夢の跡

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内政の話題

何かあったわけでもないのにどんどん収入が低下していくから何があったと思ったら、気がついたら工場への補助金が2千ポンドを超えていた。これは流石にどうかと思って赤字の多い工場の補助金を打ち切る。もうこのまま経済政策は自由放任にしていいんじゃない?と思ったタイミングで選挙があり、普段は介入主義の政党に変えていたところをそのまま自由主義政党を与党にしておくことにした。工業力は上がったが元々不足しがちだったいくつかの軍需物資が余計不足するようになった気がしないでもない

必要な研究は終えていたのになかなか発明されなかった飛行機の軍事利用

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待ちくたびれたぞ! というわけで軍拡軍拡♪

*1:「諸邦の君主」を略さない称号は最終的に「フランス人民及びクレタ、南アンゴラセネガルオレンジ自由国南アフリカの王、アンドラ大公 、オルレアン公、パリ伯 、南マダガスカル諸島、マスカット、ザンジバルナタール、ズールーランドの領主にしてアフリカ皇帝フィリップ8世」になるという脳内設定

*2:そして今更メッセージ欄のタイトルにローマ数字で2って書いてあるの気づいた。JじゃなくてIだわこのフォント

*3:まあどの国も普段から国境線に沿って部隊を並べているのであまり変わらないが

*4:イタリア軍に至ってはドーバー海峡を横断して英本土に侵攻、しばらく荒らしまわって後に撤退していた

*5:全部だと提案が通らないので、オランダの要求するオスマン帝国軍縮&賠償を外した。これだけ領土じゃなかったし

*6:Victoria2には季節の概念がないので冬でも余裕でロシアに攻め込める