例えば配当株ブログでも、「配当金生活を目指すぞ~」という人もいれば、「本業の給料に加えて、配当金と不動産収入とブログの収益で余裕のある生活をするぞ!」という人もいるわけです。両者の方針は相容れない。そんな話
(元々株日記の軽いネタだったのに分量が多くなって単独記事にしたやつで余談多し)
今回のテーマは本題が遠いのでまず前提の話題から
株に投資するにしても銘柄を分散するとリスクが低下しますよね。しかも相関の少ない銘柄ほどリスクはより低下する。というわけで株との相関の少ない債券やらコモディティやらというふうに、別の資産クラスに分散をしていくわけですが、それを推し進めていく話
同じ資産クラスに投資するにしても戦略を分散させるという手があることは以前も書きました。シストレでは当たり前ですよね
そして話をさらに進めて、いくら資産クラスや戦略を分散させてもペーパーアセットへの投資にとどまっているようではまだまだ分散が足りないと説きます
- 労働収入
- ハードアセット
- ペーパーアセット
- ビジネス
- その他の実物投資
それぞれを個別に極大化するのが「真の分散投資」です。クロスオーバーするところも多いですが、常にこの5点は頭に置いています。
あれですね、投資ブロガーにもよく言われている、収入源の多様化/多角化/複線化ってやつですね。自分の中で分かりやすいように言い換えると
- 給与
- 事業
- 投資
- 副業
- コレクション
といったところ。上から4つは良く言われていると思います。「事業と副業って一緒じゃね?」って感じですが、投資ブログでよく使われる言い回しとして考えると、元のハードアセットとビジネスのニュアンスが通じると思います。「事業」の例としては不動産、太陽光、駐車場、コインランドリー、コンテナリースなんかが挙げられます。副業は投資界隈だとブログとかnoteとかYoutubeとかをよく見かけますが、システムトレーダーの中にはシストレも勉強と研究と試行錯誤と努力と研鑽が必要だとして副業と見る向きもあります。単に手動で取引しててその手間がかかるから副業と言う人もいます
コレクションというのは中々馴染みがありませんが、投資関連で富裕層の話題に宝石や絵画を財産として持つ話を時折見かけます。元の記事では美術品、稀覯書、高級車、腕時計が例として挙げられていますね。昔テレビでセレブのお宅訪問番組やると、高級車もそうですがそんなに使わねぇだろ!という量の高級ファッションやアクセサリー、ブランド品が収納されてましたが、あれも資産を保全するお金持ちの知恵だったわけですね
身近なオタクっぽいやつだとTCGがいい例ですね。レアものは当然プレミアが付くし、カードゲームに使用する実用品として需要が高まれば市場価格が上昇します*1。MtGのカードの市場価格が調べられるサイトとか普及してたはず。他の例だとスニーカーが有名ですね。限定品はもうIPO株並みに転売前提になってますし、スニーカー専門の売買アプリがあって、聞くところによると中国では先物取引すら行われているとか
自分もオタクなのでコレクションというほどでもない程度には関連商品を所有していますが、元々全然グッズ買わない質なのに加えて、近年は本、CD、ゲームソフトはダウンロードで買うし、BDも配信サイトで見るしで、物としてコンテンツを購入することが少なくなってますねぇ。まあ、そもそもアーリーリタイアなんで支出は絞りたいし、物を買うと置き場が必要になるしで、買わない理由はいくらでもあるんですが
他に換金性の高い自分の持ち物というとオーディオ機器ですかねぇ。資産価値上がるかっていうと厳しいですけど、売れば結構戻ってきますし、インフレにも耐えてくれるでしょう(先物で減価するコモディティみたいだな)
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閑話が多すぎるので文章的な意味で一区切りして、こういうペーパーアセット以外の「資産」を組み合わせたアセットアロケーションを考えるような話題もよくありますよね。例えば給与を分配金と考えて自分の人的資産を換算に入れると、給与は円で支払われ、国内で働いていることから、分散を考えて円建て国内銘柄は保有しないとかですね。逆にリタイアすると給料が支払われませんから、自分は為替リスクも考慮して多めに国内株に投資しています
そう、当然ですがリタイアすると給料がもらえないんですよ。ここからが本題ですが、つまりリタイアとは収入源の一つを手放すことなんですね。畢竟FIREは収入源の多様化に反するのです!*2 大体働かなくていいように会社辞めたのに結局事業や副業やってるなんて、サラリーマン辞めて大家兼フリーライターに転職しただけじゃないですか!*3
そもそも世の中の多くの人は給与集中投資で十分生きて行けるわけですよ。ぶっちゃけ副業よりも本業で残業増やした方がコスパよくないですか?*4 そして失業などのリスクが顕在化した場合でも多くの人はちゃんと対応できるでしょう。まあ前職が一部上場企業正社員で安定してたし、旧帝大理系院卒で職歴とTOEIC750点程度なのを合わせれば転職も容易だろうし、例え仕事首になっても実家が太いから当面の心配はなかった人間の戯言かもしれませんが。自分は楽天的な性格なので、商売に失敗しても人生どうにでもなるという親戚の言を信じることにします
現に今やってる投資が怪しくなっているわけですが全然余裕です。まだまだ総資産が残っているので、また働き始めればすぐにリカバーできるし、働かなくてもしばらく保つし、そもそも投資のやり方を変えて余裕で挽回するつもりです。コロナショックの損失を取り返してない癖にリタイアした人間を舐めるなよ! このままペーパーアセット集中投資で生きてやる!!
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後はもう余談みたいな話ですが、年金も固定収入なので上記の分類だと給与みたいなものだと思うんですよね
そして自分が年金をもらう頃には祖父の土地が自分に転がり込むのでささやかな地代が?(まあ土地は弟に渡す気がします。現行の税制だと自分から甥姪に相続させる(自分は子供いないので)と相続税が割増しなので。その時に弟が相続税払う現金用意できてないと「お前に相続させるからお前が税金払ってくれ」ってなりそうですが、先述の割増しを考えると弟が相続税払う金を自分が貸すのが妥当ですかね。そもそも現行の税制だと母、自分、弟二人で控除額5400万になるから払う必要なさそうですが。まあ父や自分が死ぬ頃の税制がどうなってるかなんて知る由もないですか)それにしても相続税調べると土地建物に加えて立木も財産なの笑う。庭の柿の木にも税金かかるんかい
相続といえば、ついでに実家の掛け軸やら壷やら古銭に古文書とかもあるな… となると自分が年取ったら
となるわけで、なーんだ、意外と分散できてるじゃん
ところで昔なら実家が兼業農家だったので副業に農業*5させられてそうだったけど、今は年寄りから農業法人に農地を貸す仕組みができてるので自分が働かされる心配がなくて安心*6