色々あってサブスク音楽配信についてあまり気にしてなかったのですが、そうも言ってられなくなってきました。ある日アニメの実況で大盛り上がりしてたら回ってきた公式の投稿、何とついさっき放送した回の挿入歌を早くも配信していると言うのです! 何ということでしょう、テレビアニメの最前線を追いかけるには動画配信だけでなく音楽配信のサービスも欠かせない! というわけで重い腰を上げてサブスク音楽配信について検討した忘備録。久々にオーディオの記事です
サブスクしてなかった理由
本題にあまり関係無い話ですが、そもそも何故サブスクに見向きもしていなかったのか
その1:絶対配信されないようなレアな音源は自分で持ってるしかない
グッズにCDが付いてくるようなやつね。BDについてくるようなやつは逆に配信で聴けるようになる恩恵が得られる可能性がありますが
その2:配信が充実するまで時間がかかった
サブスクが流行り始めた頃だと聴けない曲があるのは当たり前、サービスによってラインナップが違うから複数加入しないと抜けが出るなんて状況でした*1。それが気が付いたらもうメジャーなサービスでは大体ある感じになってますね。助かる~*2
その3:腰の引けた音質
そりゃあウェブ回線を通したサービスだから気持ちは分かるんですが、大体圧縮音源っていうね。こちとら基本的に音源はロスレスでできるだけハイレゾにしてるっていうのにね
始める切っ掛け×3
そんな状況だったのが今回足を踏み出しそうとしてるわけですが、上で述べた理由にプラスして2つ切っ掛けがありますので、3つの切っ掛けを順番にご説明(これも大概余談だな…)
その1:テレビアニメの最前線を追いかけるための音楽配信の必要性を知った
それは去る7月27日。夏アニメで自分がハマりにハマった『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』が第7話だったわけですが、この回は主人公達のバンドがライブをするつまりライブ回。ストーリーも音楽も相乗効果で盛り上がりに盛り上がったまま、放送が終わってから30分程が経っても話題が続くSNS上、日付が変わったタイミングで公式アカウントが言うには
\🧭音楽配信情報🧭/#バンドリアニメMyGO #7 劇中歌
— バンドリ! BanG Dream! 公式 (@bang_dream_info) 2023年7月27日
MyGO!!!!!「碧天伴走」
デジタルシングルをリリース♬
想いを乗せた疾走感ある爽やかなロックナンバー!
ぜひお聴きください🎧✨
音楽配信サービス一覧https://t.co/8em9iZBvod#バンドリ #MyGO pic.twitter.com/EM60KlaX8J
何とさっきアニメで披露されたばかりの新曲がもう配信されている!(流石は音楽が作品の根幹にあるアニメだ)
勿論買い切りのサイトでも配信されてるわけですが、
- 買うかどうか考えて
- 買って
- ダウンロードして
- 聴く
というのはもう放送直後の勢いのスピード感に対してあまりに遅い!! これが聴き放題のサブスクなら
- 公式からリンクを踏んで聴く
はい、これだけでさっき見たアニメを振り返りながら余韻に浸れます。これは嬉しく… かつ有難い……!
その2:e-onkyo musicがQobuzへ
アニソンのハイレゾ配信が始まった頃からe-onkyo musicにはお世話になっているのですが、オンキヨーの経営が厳しくなったりしてるのは知ってたけど詳しく情勢を追いかけてなかったら
デカデカと案内が表示されてようやく気付きました。サブスク配信サービスになるのか…。ここまで来たらしばらくはついて行こうじゃないか!
その3:SHIBUYA TSUTAYAのレンタル終了
ネットじゃ圧縮音源でしか売ってないような曲はやっぱりCDをレンタルするのが一番! 年々CDレンタルが衰退しても旗艦店の渋谷なら豊富なアニソンラインナップが維持されてるぜ! というわけで定期的に行けば何とかなる状況のままでしたが
ついにレンタルの取扱終了。今後は宅配レンタルしてねとのこと。こうなると結局サブスクになってくる。単品レンタルもあるけど
ハイレゾが聴けるサービスは?
ここからが本題。上述の通り自分からしたらロスレスかハイレゾで聴けないのは話にならない。というわけで対応してるサービスを調べてみると
Appleユーザー以外はAmazon Music Unlimited一択だこれ! てかTIDALもSpotify HiFiも日本上陸って話を聞いた気がしたけどまだなのね…
後は先述のQobuzが予定通りこの秋にサービス開始するかどうかだ
ところでアニメの配信サイトとかと比べてハイレゾの配信してるようなサービスはやっぱりお高いんだけど、自分はe-onkyo musicに年3万使っちゃったりするので月額千円程度ならむしろ出費を減らせる…
サブスクが聴ける機器は?
パソコンで適当に再生するだけみたいな音質で済ませるつもりは勿論無いので、オーディオ機器はサブスク配信への対応どうなってるんだろうと調べてみると、ウォークマンもストリーミング対応を大々的に謳ってる現状。ネットワークプレイヤーもオーディオストリーマーと呼ばれ、この手のサービスに対応しているわけですが…
Amazon Music対応
Amazon Music対応メーカーは狭き門らしく選択肢が少な目。Denonなら間違いなさそうだと思ったらコントロールアプリのHEOSが微妙過ぎるとの話
Silent Angel M1Tが良さそうだと思ったんですよ。プレイヤーではなくトランスポートなので余計な機能抜きでDAC付きヘッドフォンアンプに繋げられる。ところが…
一部の音源はダウンコンバートされて再生される。これは無いな
となると良さげなのはBluesound: NODE。後述する理由でBluetoothを受信できるのも有利と思われましたが
BLUESOUNDで再生可能なフォーマットは最大192kHz/24bitです
(NODEシリーズに使用されているD/Aコンバーターを教えてください。 – BluOSサポートクルー)
手持ちの音源で再生できないのがある!! いや、「32bit音源って言ってもどうせ制作環境は24bitが限界でしょ?」とか言われるけど32bitで売られてる音源には良いものが多いのでせっかくならそのまま聴きたいんだ
逆にAmazon Musicならそもそも192kHz/24bitまでだから問題無し。Qobuzはどうなのかと思いましたが、そういえばe-onkyo musicで移行に向けて32bitとかDolby Digitalとかの音源は配信終了するってアナウンスしてたから、こっちもせいぜい192kHz/24bitまでだな
となるとストリーミング再生用と割り切って、手元の音源は今ある機器で再生すれば良いのでは? とまで考えて気付く。それならAmazon Musicが必要になってもそれ用に安い機器を追加すればそれで済みますねぇ*3
何せ並行して調べてたQobuzは手元にある機器で何とかなりそうだと分かってきたのです
Qobuz対応
e-onkyoのサイトには「アプリはAirPlay、Google Cast、Bluetoothに対応」と書いてありますが、そもそもGoogle Cast (Chromecast) に対応したオーディオ機器は殆ど無いようです。AppleユーザーじゃないからAirPlayは関係無いとして、Bluetoothは良いかも? 既存の音源を再生するのにも普通にLAN経由より面倒が無さそうだし*4。と思ったらBluetoothのコーデックってせいぜい96kHz/24bitまでじゃん!
いやー、オーディオは有線派だったのでこういうのは知らなかったというか、どうせこんなんだから有線派なんですが。
ところでここにChromecast対応予定を謳っているものの現在も未対応なままというネットワークトランスポートがあるんですよ
iFi audioならスペックも音質も確かだよなぁ。32bit音源も勿論再生できる(デザインは微妙だけど)とか思ってたらQobuz対応って書いてある!?
ここでようやく気付きました。Qobuzってこういう対応配信サービスが書いてあるとこでちょくちょくTIDALの隣に見かける海外サービスか! e-onkyoの後釜って既存サービスだったのね*5
ところでこういう対応サービスについて、TIDALとかSpotifyはTIDAL ConnectとかSpotify Connectとかで直接ストリーミングを謳うわけですが、じゃあQobuzはどうなの?と調べてみたら、そもそも普通にUPnP/DLNAでやってる…!?
ハイレゾオーディオプレーヤーの製作 Qobuzストリーミング再生のために|やすひと
何か普通にLinuxオーディオでやってる人達の話が出てくるので、これ普通に手元にある機器で再生できそうですね
今後の展望と哀愁
というわけで特に追加の機器は無しで後はQobuz待ちで良さそうですね(ちょっと既存の機器をイジろうとは思いますが…)
ともあれ、サブスクだと軽率に色々聴けるので捗ること間違いなし! 意外と聴き続けるとハマったり、逆に買ったのに聴いてる内にそんなでもなくなったりしますからね。それとCDレンタルしてないような半端に古い曲があると助かる。後はクラシックが同じ曲でも色々聴き比べられるジャンルなので恩恵がデカいですね*6
一方、自分で構築したライブラリのメリットは捨てないといけません…*7。ソフトを選べたり(というかMusicBeeが最高すぎる*8)、選んだソフトで表示をカスタマイズしたり、そのためにタグを色々したり。表示するアルバムジャケットを表のアー写ではなく裏のアニメ絵に変えたりしますからね! それとアルバム名の読み(アルバムソート)のタグを付けたり。そもそも海外製の大抵のソフトは文字コード順に並べればそれで済むと思ってる民族が作ってて、下手するとローマ字以外の文字のことをあまり考えてない!
*1:動画配信サービスならそれで良いけどさぁ
*2:日本にしっかり進出してないサービスだと日本の曲はやっぱり弱いようですが
*3:192kHz/24bitまでならUSBだけでなく同軸や光でも出力できるからDACのUSB入力を占有しないで済む。というかさっきまでS/PDIFが32bit駄目なの忘れてた
*4:コンピュータ間でファイルをやり取りするのは地味にセキュリティ的に激ヤバなので、セキュリティソフトどころかOSやルーターレベルで制限が掛かっており、それらの何処が問題で再生できないのか調べるのに激しく苦労するのだ!
*5:オンキヨーからQobuzの会社がe-onkyoを買ったそうで
*6:いうてそんなにクラシック聴くか?というのはありますが
*7:まあ音源によっては今後も買うかもしれませんが