先日の記事の通り音楽配信をサブスクすっぞ!となったわけですが
え、Amazon MusicもUPnPで再生できるの!?という情報をゲットしたので、元からAmazon Music対応というわけでもないプレイヤーをPCからUPnPで再生できるかあれこれ試してみました
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本命のQobuzが来るまで使い倒すぜ!!
排他モードだがビットパーフェクトではない
ブラウザ版ではなくデスクトップ版のAmazon Musicだと出力先を簡単に設定でき、排他モードもあるのですが…
AmazonMusicUnlimited, Windows PCでの再生の音質など | Phil-M Community
Amazon Music HDをビットパーフェクトで聴く(後編) - オーディオ 試行記録
音源の通りにビットパーフェクトではない。何故かと言えばそもそもWASAPI排他モードの仕組みを考えれば簡単な話で
2-1-1.音声データ処理の仕組み(Windows) | RATOC Audio Lab
ASIO WASAPI MME サウンド - ぐうたらずのーと (コンピュータ編)
いくらDirectSoundやオーディオエンジンをすっ飛ばしても、音楽再生ソフトがイコライザーを効かせたりデバイスドライバがアップコンバートしたりダウンコンバートしたりを避けられるわけではないのです
というわけで何とかしようと苦闘するわけです
Windowsで何とかできそうな作戦
Edgeのキャスト機能を使う
ウェブブラウザのEdgeにはDLNAかMiracastに対応した機器に映像や音声を配信する機能があるそうで
【Miracast/DLNA】新しくなったMicrosoft Edgeから映像や音声を送信する方法 | kiritsume.com
じゃあEdgeでAmazon Music開いたらキャストできるのか!?と思ったけどそもそも機器が認識されてない
Microsoft Edge ブラウザーの ”メディアをデバイスにキャスト” - Microsoft コミュニティ
どうもこの機能の中身はChromecastっぽいので、その対応機器じゃないと駄目らしい(ブラウザじゃなくてOSの機能であるデバイスキャストでは認識されてるんだけどなぁ)
JRiver Media Centerのネットワーク機能を使う
音楽再生ソフトのJRiver Media Center (JRMC) には仮想オーディオデバイス機能があり、Windowsの音声出力先にJRMCを選択することができます。するとJRMCで音楽を再生するのと同様に、他の音声もASIOやWASAPIで出力できるわけです
こうしてAmazon Music→JRMC→ASIOという出力が可能
一方JRMCは当然DLNAにも対応
これを組み合わせれば行けるのでは?と思ったけど無理でした…(他の再生ソフトやOSの出力をストリーミングするのはライブラリにあるファイルを投げるのとは流石に別物)
JRMCはウェブブラウザ内蔵なので、そこでAmazon Musicを開いて再生してもDLNAにプッシュはできず
Windows版のBubbleUPnPを使う
後述の通りAmazon Musicを再生できるとの情報があるネットワーク再生ソフト、BubbleUPnPにWindows版があったのでこれで再生できるんじゃね?と思いきや、android版と違って再生ソースに配信サービスが出てこない(DLNAのサーバーだけ)
androidに頼る
BubbleUPnPを使う
しょーがないのでスマホから何とかする作戦に映りましょう。上手く行けばエミュレーターを使って結局パソコンから再生できます
まず今回の話の発端となった重要情報がこちらです
なんとネットワーク再生ソフトのBubbleUPnPならAmazon Musicを再生できるとの情報。これはスマホで再生してる音声を何でもキャストできると噂のアプリなので、それじゃあパソコンでも似たような機能があるあれやこれやでできるんじゃね?と思って色々やってきて上手く行かなかったわけです
ともあれ、android版のBubbleUPnPは再生ソースにサブスク音楽配信サービスが出てくるので、それを選べば良いと聞いたけど他のサービスしか出てこない! おかしいなと思って↑を読み返してみると有料ライセンスを買わないと出てこないとのこと。確かに有料ライセンスの案内にAmazon Musicにも対応する的なことが書いてある。なので買ってみたのに結局出てこねぇ!!
ならばさっき触れた他のアプリの音を配信する機能、Audio Castを使ってAmazon Musicアプリの音をネットワーク再生するまでよ
こいつは端末をroot化する必要があるが、エミュレーターなら簡単にリスク無くできる*1。そしてroot化したからにはそれによって可能になる機能を追加するシステムであるXposedフレームワークを導入するわけだが…
何か開発が後継ソフトに移行してそのまた後継ソフトとか出てるみたいな話が出てくる! この辺りの話は詳しく調べないと全然分からん
…いや、これはこの辺りで手を引くべきだな。一旦は何とか調べてどうにか出来ても、今後トラブった時に一々対応するために手間が掛かるのは面倒だ
今後に期待のアプリ
こうしてPCからネットワークプレイヤーでAmazon Musicを再生する野望は潰えましたが、今後のAmazon Music対応を謳ってるアプリがあるのでこちらに期待
これがあればエミュレーターで簡単に目的を達成できるぜ!
以下余談
しょうがないのでやはりQobuzに期待するしか無いな!ということにして、後は単独記事にするほどじゃないけど何処かで書いておきたいことをついでに書き散らすコーナー
lightMPDのUPnP対応
ブログには書けてなかったんですが、音楽再生用Linux系OSのlightMPDがUPnPに対応していたので、これで自作ネットワークプレイヤーを対応させてました
何が有難いって、普通MPDの類いはMPDクライアントという専用のソフトで操作する必要がある*2ところ、これで普通のネットワークプレイヤーと同様にUPnP対応のコントローラーで操作できるようになるんですよ! まあ普通のコントローラーソフトも普通の音楽再生ソフトに比べるとショボいったらありゃしないので、普通の音楽再生ソフトのUPnP機能を使うんですがね
MusicBeeのUPnPプラグイン
というわけで、lightMPDを再生するのにMusicBeeを使えるようになりました。ブログにオーディオの話書き始めた頃には既に使ってたナイスな音楽再生ソフトですね。何がナイスって、MusicBeeは表示を滅茶苦茶カスタマイズできるんですよ!
普通のソフトはこうしてアルバムジャケットを並べる表示に設定できるのは標準のアルバム一覧だけで、ジャンル別だとジャンル→アーティスト→アルバムの階層構造が決まってる上に詳細リスト表示固定だったりして融通が利かない。そこをMusicBeeはライブラリをジャンルやアーティストでフィルタできますからね。ジャンル別にタブを分けてそれぞれ好きな表示形式にするとかできる! 再生中のアルバムジャケットを大きめに表示出来るのも良い(この辺りの表示もガンガンカスタマイズできるので)
ちょっと気になるのはMusicBeeのUPnPプラグインが2021年でアップデートが止まってること。これが何か悪さしてないと良いが…*3
SoundgenicのHDDプレイヤー機能
こうして自作ネットワークプレイヤー&MusicBeeで快適なオーディオライフを送っていたのですが、会社の寮から実家に引っ越したところ問題発生。自作ネットワークプレイヤーがPCから再生できなくなりました。まあネットワークが変わるんだからこういうトラブルも起こるもんではあるが、すぐには原因が分からず結局放置。そんな時に気付きました
音源を置くのに使ってるオーディオ用NASのSoundgenic、HDDプレイヤーとして使えるじゃん!!
普通に保存してるファイルを再生してUSBでDACに出力するトランスポート機能があるんですね。知らなかった…
ともあれ、これで自作ネットワークプレイヤーの代わりにそれなりな音質で再生できる環境が整いました*4。しかしここでも問題が発生。何故かMusicBeeからUPnPでSoundgenicを再生できなかったのです(Soundgenicの設定をOpenHomeからDMRにするとMusicBeeから出力先として認識はされるが音が出ない)。しょうがないので、androidエミュレーターやスマホからアイ・オー・データ公式アプリのfidataを使ってました。この手のアプリの中では格段に使いやすい!! やっぱ国産だとアルファベット順の後に五十音順を持ってきてくれるのが有難い。その他にも色々利点がありますが、やっぱりMusicBeeの使い勝手に比べればあくまで代替案に過ぎませんね
今の環境と今後の展望
そんなこんなしてたら数ヶ月前、ノーパソを新調した後に試してみたら普通にMusicBeeからSoundgenicをあっさり再生できました*5。これまでの苦労は何だったんだ…
というわけで現状の据置オーディオ環境は
音楽再生ソフト:MusicBee
ネットワークトランスポート:I-O DATA Soundgenic HDL-RA2HF
DAC付きヘッドフォンアンプ:Pioneer U-05
ヘッドフォン:Shure SRH1540
となり、中々シンプル
――――
ところでブログを振り返ってみたら以前JPLAYデュアル構成でlightMPDより音が良かったと書いてあったので、また試してみようかと思ったけどlightMPD for intel PCなんてのが出ててそっちのが凄いらしい
(しっかしこの手の話は調べても情報が全然まとまってないな*6。特に個人でやってるから公式サイトの内容の整理に手が回ってないlightMPD)
でもなー、自作ネットワークプレイヤーを使っていて実感したのですが、これハードをよっぽど凝らないと既製品に勝てないな?
例えば数年前にブログに書いたUSBターミネーター
自作ネットワークプレイヤーに挿したら確かに効果があったのに、Soundgenicに挿しても全然変わらない!! …恐らく、単なる組込み用Linux基板を使っている自作トランスポートと違って、元からオーディオ用に作られているSoundgenicはちゃんとノイズ対策されているのでしょう
他にもLANケーブル絡み。これも数年前にブログに書いているのですが、他所で同じ話をしたら「Cat7のケーブルでもGG45コネクタじゃないと接地されないし、普通はアナログ部とデジタル部でGND分けてるからそんな影響出ない」とツッコミが入りまして。ハテナ?と思って自作トランスポートの基板を見たら、普通のRJ-45コネクタでもちゃんとケーブルの遮蔽が接地されるようになっている。こうなるとUSBを通じてD/AコンバータまでGNDが繋がるので影響出るわけだなぁ(DACのノイズ対策どうなってんだとは思う)
調べてみたらこういう話は他所でも見かけまして
129 名無しさん@お腹いっぱい。 2022/10/16(日) 14:34:32.95 id:FNQeqmMR
PCとDACの間にDDC噛ませればいいじゃん
古い型でPCMしかサポートしてないのでもう使ってないけど、リクロックするタイプのDDCだとPCもCDプレーヤーも全部同じ音になった
要するにPCの品質は関係なくなるということ
(【Linux系】PCオーディオ談話室【AU】Part9より)
こうなるとキッチリ作られてるネットワークプレイヤーを買った方が良さそうだなと
*1:他のアプリとの兼ね合いはあるが
*2:自分はSkyMPCというソフトを使ってました。シンプルイズベスト
*3:いざとなったらMusicBeeからJRMCとかその他のソフトに出力してそこからUPnPに流せば…とか思ってたら上で色々やった感じでは無理そう。JRMC辺りで妥協するしかないか…?(foobar2000なら手間が掛かっても同じくらいカスタマイズ出来そうな気もする)
*4:まあウォークマンからUSBでDACに出力してオーディオトランスポートにする方法もありますが
*5:Soundgenicの設定をOpenHomeからDMRにするのは相変わらず必要。MusicBeeの方で認識できない
*6:BubbleUPnP関係もそんな感じだったけど