資産運用日記の過去ログです。
元記事↓
- [2/1]先月末のまとめ
- [2/1]今週のシストレ結果
- [2/2]ただほど高いものはないので株の利回りはフリーランチ
- [2/3]東証が反発で儲け
- [2/3]勝率よりも期待値が重要だが…
- [2/4]バフェット指数の高止まりと低金利
- [2/4]ストキャスティクスの%Kとは株価位置のこと
- [2/5]シラーPERとPERモメンタム投資
- [2/6]保険で非リスク運用
- [2/7]今週のシストレ結果
- [2/7]また新手の証券か!? その名は「イルドコ」!!
- [2/7]BDC株とドル転
- [2/10]僕が弟に投資を勧められない理由
- [2/10]高配当戦略にも二種類
- [2/13]貴金属でなく宝石という手も
- [2/14]EGS投資は今のところ有効
- [2/16]今週のシストレ結果
- [2/22]今週のシストレ結果
- [2/25]逆張り戦略大活躍
- [2/26]天国と地獄
- [2/26]金投機ならETF
- [2/26]田中貴金属でスポット購入が最強
- [2/27]機会損失
- [2/27]東証に5桁の証券コード??
- [2/28]今週のシストレ結果
[2/1]先月末のまとめ
運用損益:+667,453(+6.5%)(前月比 -388,448 -3.9%)
PRS投資シグナル:①先進国株 ②新興国株
――――
いやあ、今月のPRS投資は散々でした。投資対象をスイッチするために日本株投信を売るタイミングでソレイマニ暗殺ショックで値下がり*1。そこから値を戻した新興国株投信を高値掴みしたと思ったら新型肺炎ショックが中国株を中心とする新興国株を直撃っていうね…
[2/1]今週のシストレ結果
先週仕掛けた株が先週のうちは良い感じだったんですが、
新型肺炎ショックが直撃してマイナスで手仕舞い。書*2に曰く、短期トレードの利点は常にポジションを持つわけではないので価格ショックを避けやすい、とのことですが、今回は運悪く避けられませんでした。一方、今週は複数銘柄が仕掛かってるんですがどうなるかな? 取り返したいところですねぇ
[2/2]ただほど高いものはないので株の利回りはフリーランチ
シス達のフェアトレード社から無料クーポンが届いたのですが、昔から「只より高い物はない」と申しますし、アメリカの高名なSF作家ハインラインの座右の銘は「ただ飯など無い」*3だと知られています。まあクーポンはありがたく使わせていただくんですが、クーポンは置いといて
世の中、自分が無料で物事を得られたようで何かしらの対価を相手に提供していて、相手はそれによって利益を得たり得られなかったりするわけです
一方で、自分が無料で物事を提供したようで何かしらの対価を相手から得ていて、自分はそれによって利益を得たり得られなかったりすることを、我々一般人でも容易く行えるのが株なんですね
価格変動リスクを負う代わりに無リスク資産を上回る利回りを得られるリスクプレミアムはその代表例ですし、
我々のように投機を行う者は、市場に流動性を提供し、市場をより効率的*4にする代わりに、市場から利益を得たり得られなかったりするのです
[2/3]東証が反発で儲け
週末に米国市場が大幅下落、今日から中国市場が再開とのことで、どうなることかと心配していましたが
中国市場の下落が予想ほどではないとして反発。寄り付き直後はマイナス5万くらいの含み損だったのが、ここまでの含み益になりました。特に今日指値が刺さったHPCシステムズが即反発してボロ儲けです。てかマザーズ指数がほぼ横ばいとかw
ところで中国は正攻法から裏技まで使って下落を抑えてるみたいですね
[2/3]勝率よりも期待値が重要だが…
大事なのは勝率より期待値だ!といっても限度があるというお話
↑で述べられているモチベーションについてもそうですが、統計的にもあまりに低い勝率は問題があります
まず、損益に安定性がありません。利益が出る確率が低いと、当然利益が出る頻度も低くなり間隔が空くわけですが、その間隔だって確率に左右されるわけで。
次に、損益の再現性が悪くなります。バックテストの限られた取引数の中で、利益が出た取引のサンプルが更に少なくなるわけですからね
そもそもケリーの公式で考えれば、利大損小で勝率の低い戦略というのは資金効率が良くないのです
[2/4]バフェット指数の高止まりと低金利
バフェット指数という、株価指数の過熱感を判断する指標があります
あのウォーレン・バフェットが考案したもので、
バフェット指数=株式市場の時価総額÷その地域の域内総生産×100
と計算されます。100を超えると割高、下回ると割安と考えられ、株式市場が発達した国・地域ではどこでもこの考え方が有効だと言われています
しかし、ここ数年は100を超えたまま推移しており、最早目安にならないとも。
この高止まりの理由は金利の低下だと言われています。であれば金利で補正すれば、新たに有効な指数を作り出せそうな気もしますね
ちなみにトランプ政権はこの低金利の効果を存分に活用しており、むしろ下落リスクが表面化すると金利引き下げを予想して株価が上がる状況だとか。そんな現状はニューアブノーマルと呼ばれているそうです
[2/4]ストキャスティクスの%Kとは株価位置のこと
ということで、計算式がどちらも
(終値-期間安値)÷(期間高値-期間安値)×100
なのでこの二つは同じなのです。初めて気づいた
[2/5]シラーPERとPERモメンタム投資
シラーPERまたはCAPEレシオと呼ばれる指標がありまして、PER同様バリュエーションの評価に使われます
計算式は
シラーPER=株価÷一株当たり純利益の10年移動平均(インフレ調整済み)
です。個別株にも適用できますが、専ら指数に対して用いられるようで、25倍以上だと割高、15倍以下だと割安というのが一つの目安
面白いのがシラーPERを用いた投資手法(PERモメンタム法)というのがあるそうで、詳しい内容は↑の記事を見てほしいのですが、つまりは
- シラーPERが15倍以下で6%トレール買い
- シラーPERが25倍以上で6%トレール売り
ということです。わかりにくいほど簡潔に書くと。それにしてもリターンのグラフが載ってますが凄まじいですね
ところで例によってシラーPERは近年高止まりしているそうで、
同じように25倍超えが続いたITバブルのときは一気に下がったからいいものの、近年では下がったので売っても15倍を割れずにまた上昇するので、買い戻す機会がありませんね
単に株を売って債券にするのではなく、株へのフルポジションとレイダリオの全天候ポートフォリオを切り替えるとかの方がよいのかもしれません。後者でも株高の恩恵は受けられるので。買いシグナルの間はS&P500全振りか、S&P500とハイテク株を半々みたいな攻めのポートフォリオで、売りシグナルが出たら全天候ポートフォリオに切り替え、株もヘルスケア株、生活必需品株、公益事業株や高配当株なんかのディフェンシブなチョイスにすると
[2/6]保険で非リスク運用
資産運用では個々人の許容リスクに応じてリスク資産と非リスク資産の割合を考えるわけですが、今の日本で非リスク資産で運用するとしたらどのようなものが良いでしょうか?*5 預金保護の範囲内はネット銀行のキャンペーン金利で定期預金、残りは個人向け国債変動10年というのが最適解だと考えていたのですが、今回追加の選択肢となる商品を知りました
おお〜、これはすごい!
- 毎月5000円からの保険料を5年間払込み
- 10年後、払込金額の103%を満期保険金として受け取れる
- 災害死亡金として払込金額の110%を受け取れる
- 解約時の払い戻しはいつでも100%以上
そして保険なので払った分は生命保険控除の対象になる!
なにこれ所得税控除される積立定期預金かよ… iDeCoもびっくりだぞ!
10年で3%だから0.3%以上という、すでにネット銀行の定期預金のキャンペーン金利もびっくりな利回りの上に、所得税が控除されるから、控除された分については税率20%の場合、2%足した2.3%以上の利回りが実質得られる!
実質「税控除される積立預金」な保険は前からありましたが、常に解約時元本保証かつ0.3%以上の利回りとはすごい
(追記)
あまりにすごいので、きちんと利回りを計算してみました
[2/7]今週のシストレ結果
新型肺炎の影響でボラティリティが大きく、急落→急騰と来たので逆張り戦略が大活躍しました
シストレ始めてからここまで儲かったのは初めてでかなり嬉しい!
これで新興国株投信が吹っ飛んだ分がそれなりに取り戻せたか
[2/7]また新手の証券か!? その名は「イルドコ」!!
調べものしてたらたまたま出くわしたんですが、yield co*6(イールドコ、イルドコ)なる投資対象があるそうで。
太陽光関係の企業が発電部門を分離したもので、太陽電池の売れ行きや発電所建設の寡多によって業績が左右される親会社と違って、安定した売電収入が投資家に魅力で資金調達しやすいだろうことから設立されます。まあ、不動産株同様金利に左右され*7、エネルギー株同様原油価格に左右される*8んですけどね!
イルドコは株式会社の形態を取るのが特徴で、規制によりREITに出資できないような金融機関でも出資することができます。同じ太陽光投資でもソーラーREIT*9だとそうはいかない。また、MLP*10だとエネルギーインフラでも石油やガス関連に投資先が制限されるのに対して、イルドコはそういうのを回避して太陽光に投資できるわけです
[2/7]BDC株とドル転
高配当で人気のBDC株*11ですが、SBI証券では扱ってないんですね。しばらく米国株買ってないから知らんかった
…何かこれ読むと、現行の法規制では取扱わないのが正しいとしか思えないんですが、それは置いといて
SBIで買えないとなると、住信SBIネット銀行やSBI証券のFXで手数料安くドル転するのが使えない…とおもいきや
こんなサービスが始まってたのか!
これなら、SBI FXαでドルを現引き→SBI証券の預り金のドルを出金→住信SBI証券の外貨口座から振込→マネックス証券の口座に入金 ってできる…けど送金手数料がかかるからあまり意味がない!*12 株を移管すること実質的に送金するのも思いつきましたがやっぱり手数料が
これでは数万ドル単位でないと両替の手数料を抑えても、他の手数料で…ってしばらくマネックス証券はドル転無料じゃねーか!
何だこれなら両替の手数料なんて気にせずBDCが買えますね*13
[2/10]僕が弟に投資を勧められない理由
自分には弟が二人いて、一人は手元にあるお金を使い切っちゃうタイプ。投資以前に貯蓄ができないので論外なのですが*14、もう一人はリスク資産の値動きに耐えられないタイプ。おそらく数万円の損失が出たら大いにうろたえることでしょう。↓みたいなことになるのは論外
となると、日常的な価格変動が最大10%くらいとして、それを1万円に抑えるポジションサイズは投資額たったの10万円。うん、まるで運用にならんな。まあそれくらいから始めて慣れさせるといいんでしょうけれども
[2/10]高配当戦略にも二種類
最近ネットの投資界隈で話題らしいこの人
https://twitter.com/INVEST_VOO/status/1226325540384034816
の言ってる↑の話は自分も前々から思ってるんですけど、まあ話はそう単純ではないことが最近わかってきました*15
高配当戦略で投資している人って、実はまるっきり違う2通りに別れます
- 高配当インデックスが長期的には市場平均をアウトパフォームするorリスクリターン比に優れると考えている
- 配当収入を増やしていくことで投資のモチベーションが維持できるor下落相場に耐えることができる
前者はシーゲル教授の信奉者とかのパターンですね。素直にVYMとか買ってる人もいれば、何故か個別株に手を出して資金を減らしてる人もいる。ともあれ、この考えで高配当ETFを積み立ててる人に対して、指数をアンダーパフォームしてるとか上昇相場で煽られても「下落局面で吠え面かいてくださいねw」程度に煽り返されるだけです
で、問題なのは後者のパターン。自分みたいな投資が趣味も兼ねてる人間からすると理解しにくいんですけど、当人には切実なんだろうなぁと、最近ふとしたきっかけ*16で色々なブログを読んで思ったわけです
まあ上で書いた、うちの弟は値動きに耐えられないだろうなぁって話と繋がるんですけど。
投資で成功するにはメンタルも重要なわけで、大げさに言えば先の見えないものに身を委ねるわけですから、ある種の「信仰」が必要なのです。配当という「お守り」はその点、実際のご利益はともかく精神面によく効くわけですね
↑のリンクだとKPIの話がすごく参考になるでしょう
ところで↑には、増やすと言ってもできるだけ最大化とまでは言わないので、市場平均より下でもいいって人が出てきますが、そもそも市場平均煽りは指数にフルインベストメントするしか頭にない思考停止の発想ですからね? 普通は自分の許容リスクに応じてポジションサイズを抑えるので、全体の利回りで市場平均を下回るのはごくごく普通です。効率的市場仮設の元ではフルインベストメントしない限り市場平均を下回るわけですよ。つまり、市場平均煽りはトービンの分離定理を知らない勉強不足の産物
まあ、この人の芸風もわかるっちゃあわかりますけどね。インデックス投資って退屈ですもん。この人のブログのクッソ退屈な内容見ればわかるでしょう?
[2/13]貴金属でなく宝石という手も
安全資産といえば金だが、金より軽くてかさばらないダイアモンドという手もあるとか
でも宝飾品は加工費上乗せされてるから注意だってよ!*17
[2/14]EGS投資は今のところ有効
サステナブル企業のリターンが指数を上回っているそうです
しかしこの傾向は長続きするのでしょうか?
一過性のEGS投資ブームにすぎず、長期では割安不人気銘柄が勝つかもしれません
[2/16]今週のシストレ結果
しれっと順調に利益がでてますよ~
前日引けの段階では両方プラスでもっと儲かってたので、手仕舞いに改良の余地ありかも
[2/22]今週のシストレ結果
今週の「コナーズ改良型」は絶好調!
うはうは過ぎて笑えてくるw
ていうか今月すごいことなってんな
新型肺炎のせいでボラティリティが高まってるのが、逆張りで儲かる相場になっているようですね
[2/25]逆張り戦略大活躍
現在運用しているシステムトレードのストラテジー「コナーズ改良型」は逆張り買い戦略なのですが、おかげで暴落が買い場になっています
そもそも先週金曜の市場は反落気味でシグナルが多く出ていたところに、連休中の欧州発の暴落で今週東京市場も暴落したため大量に指値が指さってます
流石に多少の反発は必至なので想定通りいけばボロ儲けですよ! なにせ午前には一時+20万行きましたからね。先週から持ち越した銘柄はお察しですが、それを補ってこれ
流石に午後は下がって、引けはプラマイゼロ(若干マイナス)になりましたが
[2/26]天国と地獄
昨日は一時+20万まで行ったわけですが、今日の東京市場は続落し、結果一時-60万突破!
まあ運用資産の5%程度なので全然普通ですが、大人しく首を長くして反発を待ちます
[2/26]金投機ならETF
株の下落で金に注目が集まっていますね
金に「投資」するにも色々方法がありますが、値上がり益を狙う場合は金ETFが最適でしょう。何故なら
それに取引手数料も保有コスト(信託報酬)も安い!
[2/26]田中貴金属でスポット購入が最強
とはいえ、万一の時の安全資産として保有するんだったら、どうせなら現物がいい!という気もしますよね?*19
その場合の選択肢としては、田中貴金属の純金積立でスポット購入、これがベスト
普通、地金の購入や純金積立には手数料がかかります。2.0~2.5%が相場ですね*20
それが田中貴金属だとスポット購入の手数料無料! 積立しないと年1200円の口座管理料が取られますが、改めて計算してみてください。100万円購入したとして十年間の口座管理料はたったの1.2%、1000万円なら0.12%だけです。2%以上購入手数料がかかるよりお得ですね!
さらにスプレッドが狭いのも強みです
加えて全国の店頭で換金したり地金と交換できるのも、いざという時に役立ちそうです
[2/27]機会損失
今週に入ってから分配金・配当狙いの短期取引の分析に現を抜かしていたのですが、今日含み損が120万を突破してようやく気付きました
「今週は空売りの絶好の機会じゃん!」
まあ、決算が集中する来月に向けて、配当狙い戦略の分析はしばらく続けるんですが
[2/27]東証に5桁の証券コード??
「シストレソフト用にETFやREITを抜いた銘柄の一覧作らないとな~ 面倒だな~」とか思ってたけど実際やってみたら東証のサイトで配布されてるファイルをちょろっと編集すれば速攻完成した件
— くるっと (@kurutto115) 2020年2月27日
何て余裕ぶっこいてたら何故かエラーが出て読み込めない。ファイルを編集する倍以上の時間を悩んで気づきました。「シス達は4桁しか駄目よって言ってるのにコードが5桁のやつがいる!?」
何かと思ったらこいつだった↓
同じ会社で複数種類の株を発行している場合は5桁目をつけるらしく、国内で唯一優先株が上場している伊藤園がそれに該当すると
ファイル更新するときは気を付けないとまた同じことで苦しむことになりますね…
[2/28]今週のシストレ結果
含み損が昨日の倍くらい、230万超えでもはや笑うしかない
まあ今月は確定損益だとだいぶプラスなので
差し引きすると全体の10%くらいの損失ということでそれなりですか
とはいえ、「コナーズ改良型」の予想最大ドローダウンは10%未満。このまま損失が確定するようなら、過剰最適化やファットテールの影響を考えないといけないわけですが、逆張りは損失から入るところもあるので手仕舞いする頃にはまだマシになっているでしょう多分(半分願望
*1:投信は注文通るまで値段決まらないからね…
*2:カウフマン著『世界一簡単なアルゴリズムトレードの構築方法』
*3:There ain't no such thing as a free lunch.
*5:まあ自分は100万円ほどの生活防衛資金以外はリスク資産にフルインベストメントしてるんですけどね
*6:yieldは収穫、収益を意味する語でここでは太陽光による電力のこと。coはcompany(会社)を指す
*7:会社を大きくするには、不動産業同様、借り入れにより建物を作る必要があるので
*9:日本でいうインフラファンド
*10:マスターリミテッドパートナーシップ。パイプラインなどエネルギーインフラに投資するファンド
*11:BDCはBusiness Development Companyの略で、事業開発会社と訳される。中小企業に出資する上場ファンドで、利益のほとんどを配当することでREIT同様に税制上の優遇を受けている
*13:まあ今のとこ買う予定はないけど
*14:それこそ「じぶんの積立」を薦めてみようかしらん?
*15:あくまで、キャッシュフローがほしいなら自分で取り崩せばいいというのは前提です
*17:まあ金も小さい地金になるほど加工費が高くなっていくわけですが
*19:僕はするんですよ! まあ当分保有するつもりはないし、ETFも現物転換できるのは知ってますけど!
*20:株の手数料に慣れてるとめちゃくちゃ高い