気が早い話ですが「アーリーリタイアするまでリスク運用100%で投資して、リタイアしたら一定の割合を国債に変えて非リスク運用に移すとしたらどうする?」とつらつら考えていたのです
時間分散ポートフォリオと積立
株式などと違って債権は発行体が同じでも償還期間と償還期日が異なる複数の銘柄が存在します。なので同じ個人向け国債「変動10年」でも、毎月X円積み立てていけば、10年後には月ごとに分散した120X円のポートフォリオが完成するわけです。あとは毎月償還された分を買い直すだけ
というわけで積立により分散したポートフォリオを作るのは分かりやすいのですが、じゃあスポット購入するにはどうしましょう??
2年かけてスポット購入
要するに、10年かけて毎月「変動10年」を購入すればいいので、それまでは別の国債でつなぐ方法で考えましょう
注)「変動10年」「固定5年」「固定3年」は個人向け国債。「利付2年」は2年固定利付国債
- 1年目分:1年目に「変動10年」を購入
- 2年目分:2年目に「変動10年」を購入
- 3年目分:1年目に「利付2年」を購入→3年目に「変動10年」を購入
- 4年目分:1年目に「固定3年」を購入→4年目に「変動10年」を購入
- 5年目分:1年目に「利付2年」を購入→3年目に「利付2年」を購入→5年目に「変動10年」を購入
- 6年目分:1年目に「固定5年」を購入→6年目に「変動10年」を購入
- 7年目分:1年目に「固定3年」を購入→4年目に「固定3年」を購入→7年目に「変動10年」を購入
- 8年目分:1年目に「利付2年」を購入→3年目に「固定5年」を購入→8年目に「変動10年」を購入
- 9年目分:1年目に「固定3年」を購入→4年目に「固定5年」を購入→9年目に「変動10年」を購入
- 10年目分:1年目に「固定3年」を購入→4年目に「固定3年」を購入→7年目に「固定3年」を購入→10年目に「変動10年」を購入
これでほぼ1年目で国債に移行できるぞ!
となると「変動10年」を毎月X円ロールオーバーする120X円のポートフォリオを構築するために、10年間購入するべきは……
- 1年目:毎月「変動10年」をX円、「固定5年」をX円、「固定3年」を4X円、「利付2年」を3X円購入する
- 2年目:毎月「変動10年」をX円購入する
- 3年目:毎月「変動10年」をX円、「固定5年」をX円、「利付2年」をX円購入する
- 4年目:毎月「変動10年」をX円、「固定5年」をX円、「固定3年」を2X円購入する
- 5年目:毎月「変動10年」をX円購入する
- 6年目:毎月「変動10年」をX円購入する
- 7年目:毎月「変動10年」をX円、「固定3年」をX円購入する
- 8年目:毎月「変動10年」をX円購入する
- 9年目:毎月「変動10年」をX円購入する
- 10年目:毎月「変動10年」をX円購入する
これで完成だ!