脱サラして投資だけで食おうともがく高等遊民の投資日記です。儲かったと思ったら~!
- 過去ログ
- [8/28]トレード週報(8月・週④)
- [9/4]トレード週報(9月・週①)
- [9/11]トレード週報(9月・週②)
- [9/14]自動リボ払い機能の注意点
- [9/16]MUFGのマネフィットとは何ぞや
- [9/17]トレード週報(9月・週③)
- [9/21]意外と身近な金銭信託で手軽にクレジット投資
- [9/22]投資者保護基金の補償って忘れがち
- [9/23]外貨MMFよりFXの方が利回り良くないか?
- [9/24]トレード週報(9月・週④)
- [9/26]新生銀行×SBIのクレカ積立に落とし穴
- [9/27]SBI証券に株オプションサービスが登場
- [10/1]トレード週報(9月・週⑤)
- [10/5]スリッページに関するメモ
- [10/6]金利上昇の恩恵をFXで受ける
- [10/6]実際利回りどんなもん?
- [10/6]個人向け国債に日の目が
- [10/7]インフレヘッジとしての公共株
- [10/7]機能ポートフォリオで考えるパーマネントポートフォリオ
- [10/7]金の供給過剰?
- [10/8]トレード週報(10月・週①)
- [10/10]金(非 現物)のコスト比較
- [10/11]金に金利がつかないか
- [10/12]預金の他に金利上昇に強い資産は?
- [10/13]為替リスク対策としての地理的アービトラージ
- [10/13]雇用統計とPPIで超短期取引のテスト
- [10/14]PPIとCPIで超短期取引のテスト
- [10/14]MQL5ウィザードでMT5の自動売買作成
- [10/15]デバッグできたぜ!
- [10/15]小売り売上高他で超短期取引のテスト
- [10/15]トレード週報(10月・週②)
過去ログ
[8/28]トレード週報(8月・週④)
トレード日記 8/22-26
今週前半まで上げ予測だったが、先週末の下げで下落が前倒しになったのが判明したので損切り。上旬の儲けが吹っ飛んだ~
今週末は空売りを開始。イベントを終える前に仕掛けたのは尚早な感じだったが、運良くイベントで爆下げしたので儲け
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今週末の資産残高 (8/28) ¥9,385,366(前週比 -178,178)
[9/4]トレード週報(9月・週①)
トレード日記 8/29-9/2
上手いことNDX売りとドル買いで儲かってたんですが、イベント合わせ超短期取引に重大な欠陥が判明し、お陰で12万以上吹っ飛ばしてしまいました。まあ対策も考えてあるので、そのうち成果を披露できるとは思いますが
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今週末の資産残高 (9/4) ¥9,281,505(前週比 -103,861)
マイナスはクレカで結構引かれてるせいもありますね。まあ投信積立で返ってくる分が大半ですが
[9/11]トレード週報(9月・週②)
トレード日記 9/5-9
売りポジションを200万くらい持ちたいところだったので、上げたところに指値しておいたんですが、そのまま上がり続けたので…
しばらくこのまま様子見しつつ、下がり始める頃に難平しますか
1万ドルの買いポジションは良い感じですね(これでも一時期含み益が4万円くらいあったのに比べると減りましたが、先週利確して入り直してもこれなのは美味しい)
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今週末の資産残高 (9/11) ¥9,338,016(前週比 +56,511)
[9/14]自動リボ払い機能の注意点
以前説明した三井住友カードの自動リボ払い機能でポイント還元率アップの作戦を実行し、いよいよ今月末支払い分から適用という状況なのですが何かおかしい。電話で問合せてみると、投信積立は一括払いのみなので設定した毎月支払額の枠外とのこと。そういうことか
つまり、毎月支払額を5万円に設定し、上回った分は支払額の臨時増額を申込んでリボ払いに回す金額を数百円に調整する予定だったが、投信積立分は毎月支払額の5万円に含まれない。よって、投信積立5万+毎月支払額5万=10万まではリボ払いを使わずに全額支払う設定になっていたのだ
なので支払額の増額ではなく減額を申込んで調整し、毎月支払額は最低の1万円に再設定したが、こうなると毎月1万以上の支払いが無いとポイント還元率アップにならんな…(余った枠はmixi Mにチャージして、mixi Mの残額が多くなったらしばらくポイント還元率アップを諦めるという戦法で行くか)
(追記1)よくよく考えてたら毎月🐰のnoteに5千円ちょっと課金してるからもうちょっと余計にチャージすればすぐ毎月1万行くわ*1
(追記2)ゴールドカードは最低支払額が1万円だけど、ノーマルカードだと5千円。これは、使える…!
[9/16]MUFGのマネフィットとは何ぞや
googleが広告でお出ししてきたこいつ
金銭信託って言われても実質的な投資対象は何だよ!?ってなるわけで、ちゃんと商品説明書を読む
実績配当型合同運用指定金銭信託(貸付債権運用型)愛称:e-Trust 商品説明書 (600000021)
ほーん、つまり三菱UFJ信託銀行から企業への貸付(これの場合はソフトバンクグループ)を小口で個人投資家に転売してるわけね。所謂バンクローンってやつだ
[9/17]トレード週報(9月・週③)
トレード日記 9/12-16
先週から続いた上げで一部損切りしたが、CPIから下げに転じて再び売りポジションを増したのがちゃんと当たった
ドルは何だかんだ先週末から微増で終えた
どうも思い切ってポジション取れずに、後からポジション増やそうとしてミスってる気がする…→単に一度の仕掛けを2、3倍にすれば良い?
↑結局先週売り増しミスらなければ十分だったのでは?
このまま底を割ったら月曜にETFでも売るかなぁ?←週明けは値動きが激しいしそもそも日本は休み。CFDで仕掛けて、火曜の昼間にETFに乗換えよう
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今週末の資産残高 (9/17) ¥9,370,323(前週比 +32,307)
[9/21]意外と身近な金銭信託で手軽にクレジット投資
先日↑に書いたようにネット広告で三菱UFJ信託銀行の金銭信託の存在を知ったのですが、今度は新生銀行のダイレクトメールで金銭信託の取扱を知ったのであった
(これは実質的な投資対象がクレカの未払い金や自動車ローンだそうで)
あれ? もしかして金銭信託って意外とメジャーなのか?と思って調べてみると出るわ出るわ
(これは実質的な投資対象が住宅ローン)
(これは↑2つの投資対象全部入ってる)
(これは単独企業への貸付。やっぱりソフトバンク系列か)
(これも単独企業への貸付だけど、相手が三井住友ファイナンス&リースなので実質的に企業向け分割払いの未払い金に投資してるようなもんか)
しっかし結局利回りがネット銀行のキャンペーン金利程度なのがむなしく感じられますが、キャンペーン期間が限られてたり複数の銀行を追いかけたりする必要が無いのは利点ですかね。それと預金保険制度や投資者保護基金の対象外ですが、そもそも分別管理なのであまり気にする必要は無いでしょう。なのでペイオフの上限を気にして銀行を分ける必要も無くなるわけです。今は亡き円貨MMFの代替になりますね
[9/22]投資者保護基金の補償って忘れがち
↑で金銭信託の保護制度について調べていて気付いたんですが、証券会社で分別管理制度が守られてない場合にも投資者保護基金が1000万円まで補償してくれるんですね
普通はあり得ないので気にすることは殆どありませんが
んでこれ、FXとか店頭デリバティブ取引は対象外なんですね
国内の先物・オプションや取引所CFDの証拠金は対象ですけど
まあ結局分別管理されてるんで、怪しいFX業者とか怪しい商品先物業者とかじゃなければ大丈夫だと思いますが
[9/23]外貨MMFよりFXの方が利回り良くないか?
SBIで取扱のある米ドルMMFで利回りが最も高いのはニッコウ・マネー・マーケット・ファンドで、9/20時点の利回りが1.95%
一方SBIのFXαのスワップポイントが先週の実績だと米ドル/円ペアで644円だから、
644円×52週÷143万円(1万ドル)×100=2.34%
というわけでFXの方が利回りが良い!!
証拠金取引だから資金の拘束に融通が利くし、為替コストも低いのでやっぱFXだわなぁ。唯一の欠点は税金周りか
[9/24]トレード週報(9月・週④)
トレード日記 9/19-23
追加の仕掛けの後に損切り、利確で現在建玉は売り8枚。確定損失-10,551、確定利益+74,678、合計+64,127
ドルは再び上げたものの日銀の介入で急落し、先週から含み益を3千円ほど増やすに留まる
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今週末の資産残高 (9/24) ¥9,488,899(前週比 +118,576)
[9/26]新生銀行×SBIのクレカ積立に落とし穴
新生銀行のアプラスカードでSBI証券に投信積立できるようになったわけですが
2つ落とし穴があります
1つめはカードの年会費。新生銀行で作れるクレジットカードは種類が多いのですが、クレカ積立できるのはAPLUS CARD withと新生アプラスゴールドカードのみ。後者は現在クレカ積立開始のキャンペーンで1万ポイントもらえる!
けれど初年度年会費無料なだけでその後は年会費かかるので、まあ普通は新生アプラスゴールドカードを作って1年間ポイントを貰ってから、APLUS CARD withに乗換えるべきですね。ただ後者はポイント還元率が0.5%しかありませんが…
んでここからが本題な2つ目の落とし穴。新生銀行のカードで投信積立できるのは、基本的に新生銀行経由で開設した証券口座じゃないと駄目。そうでない場合でも、金融商品仲介業者を新生銀行に変更すれば実質的に新生銀行経由で開設したのと同じになるのですが、、、
僕、住信SBIネット銀行とSBI証券の口座連携させてるんですよね。証券口座もそっち経由で作ったので住信SBIネット銀行が金融商品仲介業者になってるはず。この状態で金融商品仲介業者を変更したら口座連携がどうなるか怪しいのでパス
[9/27]SBI証券に株オプションサービスが登場
このブログでも紹介しましたが、以前SBI証券では「貸株プラス」「貸株ヘッジ」と言って国内株でカバード・コールやプロテクティブ・プットができるサービスが始まったんですよ
でも人気出なかったんでしょうねぇ。当時のリンクを今踏んだら、「SBI株オプション」という新サービスのページに飛ばされるようになってました
外貨仕組預金みたいなやつだなこれ。しっかしターゲット価格が±0、1、2%ってのは微妙な気がする
[10/1]トレード週報(9月・週⑤)
トレード日記 9/26-30
予定通りには行かなかったからそこまでボロ儲けは出来なかったけど大体は上手く行ったのは踏まえた上で
<今週の反省>
底が抜けるかと思って仕掛けたやつは撤退逆指値しとくのが正解だった
というか予測と違う動きしたと見て仕掛けを中止すべきだった。ちょくちょく予測が外れるわけで、どうなったら外れと判断して撤退すべきか考えておくべき
ポジションを増やすというところだけ予定を守ろうとして、本質では予定に無いことをしてはいけない
反発せずに急落する可能性があるので売りポジションを100万残してあるわけで、下げに応じてもう100万追加する必要は無かった
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今週末の資産残高 (10/1) ¥9,396,340(前週比 -92,559)
いやー、結構儲けた(+3万くらいは行った)けどクレカの引落しがでかかったね
[10/5]スリッページに関するメモ
イベント合わせの超短期取引をやるのにこれまでの手法だとマズいのが分かったので、ちまちまと対応策の準備をしてるんですが、結局根本的な問題はスリッページなんですね
スリッページを避ける方法はいくつかありますが…
- スリッページ許容幅を設定する→その分注文が通らないので取引チャンスを逃す
- 相場が荒れてる時を避ける→今回は相場の荒れを狙うので本末転倒
- 一度に大きな注文を出さない
- 指値注文を使う→使える手法は限られてるんだよなぁ
というわけで3番目くらいしか役に立たねぇ。なのでもっと根本的な原因から考えましょう。そもそもスリッページの原因は
- 注文から約定までのタイムラグ
- インターバンク市場の板が薄い
- 業者の意図
というわけで、1番目はサーバーや回線が強くて約定成功率や約定スピードに優れる業者を選び、自分も端末や回線のスペックを確保すべき。2番目は取引相手となるカバー取引先が多かったりしっかりしてる業者を選ぶのが対策になります
そしてややこしいのが3番目。前提として、国内の店頭FX/CFDは基本的にスプレッドを狭く維持するために相対取引(ディーリング・デスク方式、DD方式)を採用しています
(取引所FXのくりっく365でもスプレッドを狭める工夫をしてたりしますが)
このDD方式ではFX/CFD業者がディーラーとなって顧客と取引し、顧客は直接カバー取引先と取引するわけでは無いと。んでもって、業者がカバー取引で損しないようにレートを提示するわけですね*2。これがある種のスリッページになるそうで
確かにそういう感じだろうなぁと、別の業者を使ってみて実感しました。自分が初めてCFDをやったのはGMOクリック証券なのですが
MT4で半自動的に取引したいと思って*3楽天証券のCFD口座を開設したら、↑の数倍の頻度で小刻みにレートが動くんですよ(スプレッドも数倍だったりしますが)
国内の業者でも結構な違いがありますが、海外の業者は更に違いがあって、顧客の注文を直接カバー取引先に流すノン・ディーリング・デスク方式(NDD方式)が主流なんですね
これなら上で説明した3番目のスリッページは生じません。そもそもDD方式だと業者の裁量が大きすぎて値付けが不透明。顧客と業者で利益相反もある(その分スプレッドは大きくなりますが)
つってもNDDの業者を選ぶってなるとまた大変でしょうが…
[10/6]金利上昇の恩恵をFXで受ける
CFDのポジションは殆ど為替の影響を受けないので、ドル買いのポジションを取るためにFXを使ってるのですが、その結果スワップ金利がMMFより高利回りでビックリ!という事実に気付きました
(今見たらMMFの直近利回りが2.38%に上がっていて、記事書いた時のFXの利回りに負けない水準になってましたが、FXの方は3.09%*4に上がってます*5)
そりゃあ利上げ局面で最も有利な資産クラスは預金なわけで、しかも高インフレが続く諸外国では「他の資産クラスよりマシなゴミ」程度ですが、マイルドなインフレ&通貨安の日本では「外貨は神!」状態ですよ
(まあ利上げのピークが過ぎたりリセッション懸念が高まってきたりすると一気に円高に振れそうで危うい感じはありますが)
そんな外貨の利回りが美味しい状況ですが、2000年代も日本がデフレ・ゼロ金利・円安なのに対して海外では普通の金利だったため、スワップ狙いのFXが流行っていたそうです
なるほどねー。レバレッジかけて利回り2、3倍にすればそりゃ年十数%にもなって美味しい。で、円安だったから元本も安心だったのがその後の円高で無事死亡と
(自分が投資始めたのは2010年代後半なので、その頃はもうトルコリラとかが高利回りの分順調に下落していく風潮が定着していて、スワップ狙いも業者間でサヤ取りするのが人気でしたねぇ。全然状況が違う)
そういえばペソとかレアルとかの新興国通貨が美味しい感じになってきたという話を以前書いてました。ここら辺も面白いかもなぁ
[10/6]実際利回りどんなもん?
気になったのでSBIのFXαにおける今日の利回りを計算してみました(利回りが全然無かったり、「絶対今後通貨安酷くなるだろ」というものを除く*6)
米ドル | 3.11% |
ユーロ | 0.89% |
英ポンド | 2.67% |
豪ドル | 2.32% |
NZドル | 2.40% |
南アランド | 4.93% |
加ドル | 2.74% |
墨ペソ | 7.59% |
伯レアル | 3.99% |
星ドル | 3.23% |
波ズロチ | 2.95% |
やっぱユーロ低いなぁって感じですが(瑞フランよりは全然マシ*7)、他は2、3%台が多くてまともな利回りがありますね。つーかペソがやたら利回り高い上に対円で上がり続けててめっちゃ優秀
[10/6]個人向け国債に日の目が
やっぱ、海外は金利上がってるなぁと思ったら、ここ数年最低保証の0.05%近くに張り付いてた個人向け国債変動10年の利率が0.15%を超えてるー!?
銀行のキャンペーン金利と十分対抗できる水準になってきましたね*8
[10/7]インフレヘッジとしての公共株
レイ・ダリオのオールシーズンポートフォリオ*9なんかで注目される資産クラスである「商品」(コモディティ)。商品先物のETFを持ってると先物の乗換えでコストが掛かるので、エネルギー株のETFとか資源株の投資信託が良い代替になるという話がありましたが
公共株も良い感じにインフレヘッジになるそうです
ところでちらっと触れられてる金利が700年低下し続けてるってさぁ。そりゃ中世は金利が20とか30%あったわけで。だからって今後数百年で金利がマイナス数割とかあり得ないだろうに
(ともあれ債券に投資するべきか?という話だと、確かにここ数年はもう金利を下げる余地が無いと言われながらも金利の深掘りが続いて債券が上昇してました。んで既に金利がそれなりに上がってるので、急にリセッションが表面化とかした時の債券の上昇余地ができてるわけですよ。長期スパンならマイナス金利もあり得ますしね)
ところで公共株もエネルギー株みたいにグローバル株式ETFがあるのね
つーかiシェアーズはどのセクターもグローバルセクターETF出してたわ
他にもインフラ関連株*10やMLP、農業株がインフレヘッジに有効と言われていますが、機関投資家は最近農地を買ってると話題ですね(そりゃ農業株よりは金利動向に左右されづらくて値動き安定だよなぁ)
まあアメリカには色々なREITがある*11ので当然農地REITもあるわけですが(もちろん日本からじゃ買えない)
この記事見る限り銘柄の明暗分かれてて、当然のことだけど農地だったら何でも良いって感じじゃないな。機関投資家はちゃんと農地でも不動産の目利きしてるわけか
[10/7]機能ポートフォリオで考えるパーマネントポートフォリオ
株、債券、現金、金を均等に保有するパーマネントポートフォリオというものがありますが
これってtheoの機能ポートフォリオに似てね??
株→グロース、債券→インカム、金→インフレヘッジで、それに現金をそのまま運用する「キャッシュポートフォリオ」とでも言うべきものを加えたと
そう考えると、やっぱまともに機能する基本的なやり方は昔から変わらないものだなぁと
まあ昔より金利が下がってるので、債券や現金のパフォーマンスは低下してるという指摘もありますが
[10/7]金の供給過剰?
疫病や戦争という世界的混乱に加えてインフレも起きてるのに金価格が上がってねーじゃねーか!!という指摘
農地の方が優秀じゃん!という話もされているが、面白いのは金を勧める連中が紙幣増発による通貨価値の低下を心配する一方で、金の生産増は世界人口の増加よりもハイペースなので供給過多になるのではないかという懸念(とはいえ一人当たりの運用資産が増えれば人口以上に需要も増えるはずだが)
加えて金は利回りを生まない石というお決まりの話題もあるが、実は金も現金同様運用できる*12。↑の話題と若干繋がるが、現金が発行済み紙幣以上に銀行の貸し出しなどの信用創造で増えるように、金も銀行が預かったものを貸し出すので現物より帳簿上の流通量は遙かに多いのだ(だから金価格は実需より金融環境に左右される)
となると結局、現物の生産量が増えるのってそんなに影響があるのか?という疑問が。貨幣の供給量は、中央銀行が貸し出す量を増やす以上にその先の銀行が貸し出す量が増える効果が大きいはず(直接には金利を操作してるので)
というわけで、世間が「金上がらないじゃん!」とようやく騒ぎ出した頃に、先が見えてる人は「ようやく金利が落ち着いてきたから金が上がるぞ!」と言い出してるわけです。正に「人の行く裏に道あり花の山」
つーかコロナ前には既に「金融緩和で株と金の相関が高まってる」「有事の金という考えは時代遅れ」って話題が出てたのね
(しっかしいくら利上げしてるとはいえ、高インフレで実質金利はマイナスのはずなのに金が上がらんなぁ。数年スパンの期待インフレ率はそんな高くないから、インフレ率が落ち着く一方で政策金利据え置きになるのが市場のコンセンサスってことか?*13)
[10/8]トレード週報(10月・週①)
トレード日記 10/3-7
<今週のあらすじ>
余ってるNISA枠消化にETFをトレード。底で買って天井で売るという理想的なトレードに成功でやったぜ!
ミスって残しといた売玉を決済する羽目になったんだけど、「どうせもうちょっと上げる予測だから後で売り直せるでしょ」と思ってたら爆下げで涙目(数万損した~!)
<反省>
ETF手仕舞いの判断はナイス(期待できる上げに対して可能性のある下げ幅が大きい)
再エントリーは上値目処考えて仕掛け水準考えるべきだった? そもそも1日スパン程度の短期取引は止めるべきかもしれん←結局ああいうのは超短期取引でやるべき
両建てするときのクイック注文の失敗を防ぐには、サブのポジションは別の銘柄にすべきか?(今回ETFでやったみたいな)。SP500とか(1枚で50万のポジションなのが面倒だが)
↑ヨーロッパの指数はもっと細かく買えるが…
――――
今週末の資産残高 (10/8) ¥9,522,047(前週比 +125,707)
[10/10]金(非 現物)のコスト比較
金の話題が出たところで、丁度1年くらい前に調べた金投資のコストについてまとめておきたいと思います。金地金じゃなくてペーパーゴールドが対象(地金についてこういうコストを考えると流通の多いアンティークコインが妥当という話は以前書きました*14)
純金積立、投資信託、国内ETF、海外ETFで取引コストと保有コストの最安値を比較するとこうなります
取引コスト(片道) | 保有コスト(年) | |
純金積立 | 0.56% | 0% |
投資信託 | 0% | 0.28% |
国内ETF | 0% | 0.39% |
海外ETF | 0.17% | 0.10% |
純金積立はスプレッドが結構あるので、取引コストは国内ETFとかが手数料無料に出来るのとは雲泥の差ですが、保有コストだと話が逆になるので数年でスプレッドの元が取れますね
ということで、金を保有するなら純金積立が最安ということが分かりました!
って最安には色々条件があるので、具体的に紹介したいと思います
まず、投資信託の最安はSMT ゴールドインデックス・オープン。そこらのネット証券で購入手数料無料で買えますね。信託報酬は0.28%で、この手の投資信託にしては安い
国内ETFの最安は1672 WisdomTree 金上場投資信託。SBIとか楽天で購入額を一日100万円以下に抑えれば手数料無料ですね。信託報酬は0.39%
海外ETFの最安はSPDR® ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト (GLDM) 。信託報酬が今年0.10%に引下げられてます(普通のインデックスファンド並みですよ!)。取引手数料はDMM株なら無料で、為替手数料片道25銭/ドルのみがかかるので、1ドル145円とすれば取引コストは約0.17%
肝心な純金積立の最安は三菱マテリアルです。積立購入だと手数料2.6%がかかりますが、スポット購入なら無料。とはいえスプレッドがあります。片道約0.56%相当。そして消費寄託なら保管料無料(去年は0.03%くらい運用益があったんだけどなぁ)。年会費880円は年末までに文書を電子交付にしておくと翌年無料になります(郵便に戻すと有料になる)
純金積立だと日産証券が購入手数料無料でもっとスプレッドが狭い(片道約0.44%)のですが、口座維持管理料が年2200円なので、100万円の場合0.22%ととなり割に合いません(1000万円でも5年で三菱マテリアルの方が安くなる)
(追記)SBIだとGLDMの買付手数料が無料でした。FXの現引もできるので取引コストを相当抑えられますね
[10/11]金に金利がつかないか
去年見たときは三菱マテリアルに金を消費寄託すると0.03%の利回りがあったのですが、今見たら利息が付かなくなってて残念
そもそも金利が年々下がった結果、金の貸し出しも利回りが下がっていったとのことなので、しばらく待てば最近の利上げを反映して上がると良いなぁ
その他の要因として、金採掘会社がヘッジの為に先物売り→採掘した金で返済してた*15のが、21世紀に入って金価格が毎年上昇するので行われなくなったとか、銀行が金を保有するために富裕層が預けてる金を借りていた*16のが、世界金融危機で資本規制が強まった結果、借りてる金は自己資本に含まれないので持っててもしょうがなくなった*17とか、色々興味深いです
[10/12]預金の他に金利上昇に強い資産は?
最近の利上げで各種資産が軒並み下落してますが、預金の他に金利上昇に対抗するなら、銀行や保険など金融株が強いほか、景気敏感株も上げやすいそうな
(景気回復局面のセクターローテーションですね)
とはいえ金利がピークに近づくと、景気後退の懸念が強まって金利に逆行して下がるそうな
(やっぱセクターローテーションの話だよこれ!)
インフレに際して必ずしも株や貴金属、コモディティが強いとは限らず、その時その時で違ってくるのと一緒ですね
[10/13]為替リスク対策としての地理的アービトラージ
資産を複数の通貨にどれだけ分散したとしても、円で生活する限りは円高のリスクを避けることはできません。長期的には為替が妥当な水準に収束するので長期投資では気にする必要無いと言われるのが普通ですが、資産を取り崩す段階ではそうも言ってられないのです(例えば景気後退でまたアメリカがゼロ金利になって、利上げに10年かかったりしたら、その間円高で資産が目減りしたままになるわけですよ)
円建ての資産を増やすという手もありますが、今度は円安のリスクがあります(まあ為替リスクを直接食らうよりはマシですが)。ここで良いことに気がつきました。FIREの手法として生み出された地理的アービトラージが為替リスク対策になるということに!
地理的アービトラージは物価の安い地域に移住することで生活費を抑え、FIREに必要な資産を削減したり、株価が軟調な時に取り崩す資産を減らす手法です。つまり、円高で外貨建て資産が目減りしても、日本以外に行けば円建ての評価額なんて関係無いってことですよ。通貨安でその国に投資した資産が目減りしても、通貨が安い国に行けば生活費も下がるから大丈夫! 中々上手いことできてますね
[10/13]雇用統計とPPIで超短期取引のテスト
9月の雇用統計の際に超短期取引を行った結果、次の点で対策が必要だと判明しました
というわけで、GMOから楽天のCFDに舞台を移して色々やってました。楽天の特徴と、今月の雇用統計でデモ取引して分かった点をまとめると以下の通り
- 取引ツールのMT4が使えるので、プログラム組んで自動取引ができる
- GMOより値動きが細かく、価格更新の頻度が高い
- その分スプレッドはGMOの数倍ある
- 証拠金がMAX方式なので、買いと売りの両方仕掛けても片方分の証拠金で済む
- 自動取引で注文を一気に出すと弾かれる*20
- 雇用統計発表後の値動きが激しい状況でも全然スリッページが生じない*21
- ただしサーバが耐えられないらしく、後から見ると値動きが止まってなくても、雇用統計発表直後数秒はチャートが固まっていた(既に通っている注文は実行されたが、恐らく新たな指示は通らない)
こうして、もっとサーバーが強そうな業者じゃないとマズいということで、オアンダを選定
ここ1週間程色々準備して、PPIの発表に合わせてデモ取引してみました。これまでの知見をまとめると
- 基本的にNDDのように取引をそのままカバー業者に流すが、相場急変時などには自社で注文を呑むので、高い約定力と狭いスプレッドを実現してるらしい*22
- 日中でも楽天よりもスプレッドが狭く、取引の盛んな夜ならGMO並みにスプレッドが狭い
- 価格更新の頻度は楽天と同程度
- 証拠金は楽天同様MAX方式
- CFDで使えるのはMT5*23
- ほぼ同時に複数注文を自動発注しても通る
- PPI発表直後でも通信が止まらずチャートが追随できている
といった感じ
[10/14]PPIとCPIで超短期取引のテスト
一昨日、昨日とテストしてみた結果
利益が80万以上!! テストでデモ口座じゃなかったらな~と思っちゃうけど、実際にやってみると損切り注文が通らないとかバグがどんどん出てきて、下手するとこれだけマイナス食らってた可能性があるのでまだリアル口座でやるわけにはいかない
以下とりとめなく覚え書き
一昨日はPPI直前に値動きが荒くなり、連続で損切りを食らった。指標発表前後にも一気に上下する場合があり、超短期取引のチャンスだが、指標であんまり動かなかった時のように無駄に損切りを食らう場合もあるわけだ。前後でも取引するのは諦めて、仕掛けは直前、手仕舞いしたらプログラム停止でさっさと終わらせるべきか?(仕掛けや損切りの幅広げる手もあるかもしれない*24)
PPI発表時のティックチャートを見ると、急落する途中で一瞬反発しているのが見える
トレール逆指値を使うと途中で利確してしまう危険がある。繰り返し注文機能を作ったから再度仕掛けられるか…(ともあれ、翌日判明したバグでトレールが効かない可能性があるので、その場合は結果オーライとなりそうだ)
昨日テストしたところトレール注文による決済逆指値の設定が上手く行かず、結局手動で手仕舞いした。ひとまず対策として仕掛け注文を手仕舞い逆指値付きのIFD注文として、トレール注文による決済逆指値の修正が上手く行かなくても損失を限定できるようにしておいた。詳しい原因はまだよく分からないので、ログを解読してみるつもりだ
(↑で書いたように、価格急変の途中で手仕舞いされないのは良いが、昨日の様子だとある程度落ち着いてもボラが平常より高い状態だとトレールが上手く行ってなかった。トレール幅はもっと広げても良いかもなぁ)
オアンダだとニューヨークのサーバーまで通信に0.2秒弱かかってしまう*25。楽天だと国内だから0.01秒くらいで済むんだけどなぁ。肝心のサーバーがそんなに強くないからなぁ
[10/14]MQL5ウィザードでMT5の自動売買作成
MT5に付属するウィザードを使えば、プログラミング無しで自動売買プログラムが作れるぜ~というお話
トレール決済注文もできる!
ウィザードで作れないプログラムでも、自分でプログラミングする参考になりそうだと思ったけど、こうしてできたプログラムはMT5の標準ライブラリを思いっきり使ってるので全然分からん…
[10/15]デバッグできたぜ!
木曜に超短期取引のテストで発生した損切り逆指値を注文出来たりできなかったりするバグの原因がようやく判明した
MT5のログはファイルに保存されているので↓のように開くことができる
このログを解読することでバグの詳細が判明した。買いポジションの逆指値は問題無く機能するが、売りポジションだと駄目だったのだ。原因は変数に代入するところが宣言と同時に代入するようになっていたこと。買いポジションと売りポジションで同じ変数を使っていたので、売りポジションの時は多重に宣言することになり無視され、セットの代入が行われなかった結果条件分岐をスルーして逆指値の設定をすっ飛ばしていた
思ったより深刻なバグじゃなくて助かった~
(なお、逆指値の設定が機能している買いポジションでも、逆指値を設定→即座に約定するので注文無効→もっと動いた逆指値で再設定を繰り返して、当初の損切りラインより下で損切りされていた。やっぱ最初の注文の時から損切り逆指値設定しとくの有用だわ)
(余談)利確してから再び急落する場合も、繰り返し注文機能付けといたから対応できるぜ!って思ったけれども、利確→再注文のタイムラグの間に急落しすぎたら多分逆指値が無効*26になって注文できないな…
[10/15]小売り売上高他で超短期取引のテスト
超短期取引プログラムがかなり仕上がってきたので、テストを続けますよ! 14日もアメリカの小売り売上高その他の指標が発表になるので、多少は値動きがあります
と言うわけであまり期待せずロットは昨日の3分の1くらいでやってみたらビックリ
普通にそこそこ儲かってるー!? しかも値動きが多少は落ち着いて微妙な感じになってきてからも続けたのにこれですからね
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そういやミシガン大学消費者信頼感指数の発表もあった。さっきのやつよりも株価に影響少なそうだけど、プレマーケットだけじゃなくニューヨーク市場が開いてる時間帯でも試しておいた方が良いよな*27。ロットは更に減らした3枚で、値動きが激しそうだから仕掛けの逆指値は±100pipsに増やして、と
何か1000pips以上下落してるー!?
というわけで5万円儲かりましたです。はい。さっきの反省を生かして深追いしなかったのも良かったな
しっかし、こうなると指標よりも市場がどれだけ敏感になってるかの方が重要そうだな。これまでの例でボラがどうなってるか調べてみるか。それと何故か2重に売り注文が通っちゃってるのでログを見て検討する
(追記)成程、発表される中にインフレ期待もあったからそれに反応して急落したわけか
[10/15]トレード週報(10月・週②)
トレード日記 10/10-14
<今週のあらすじ>
先週予定外に利確する羽目になった分の100万を月曜に仕掛け。レンジを考えて想定した売りゾーンに入るまで待ったのもあり、運良く天井で売ることができた
週半ばまで結構上下しつつ下げ基調が続き、PPIで下げ、CPIで爆下げ。CPIは上げたら追加で売るとして、下げるのに備えて逆指値付きで売ってたけど下げる前に損切り。代わりに下げたところで追撃するもまさかの全戻しである
その後金曜にかけて難平したところ下げに転じ、何だかんだ上手いこと儲けることが出来た
ちなみにFXは利確した。為替介入に備えてだがまだ介入来てないようでドルが上がってる
<反省>
追撃は難しいので逆指値必須!(逆指値を狩られても諦める。どうせ追撃しなかった場合と似たようなもんだ)←やっぱ反省を復習すべきだよなぁ
先週のように続落すれば良いが。今週のように反発する場合も多い(先週も今週も上げ予測だったので条件は同様だ ←反発してからの急落と、底を破る急落の違いはあるか)
レンジを考えて仕掛けゾーンを決めておくのは良い感じだ。これで無謀な追撃の欲望を抑えられるし
↑やっぱり当初の予定と違うことしちゃ駄目だよなぁ(予測とずれた場合のことを考えておき、その場合は🐰の判断を待つべき)
とはいえミスを後から挽回できるようにしていて、実際十分挽回できたのは良かった。11000で売った時の、これ以上上げても1、2%程度なので難平で何とかなるという判断も正しかった
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今週末の資産残高 (10/15) ¥9,700,013(前週比 +177,966)
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次の記事へ続く
*2:ここで業者が得をする分、スプレッドを狭くしても商売が成り立つと。正直普通に取引する顧客なら多分こっちの方が得
*3:最初に触れたイベント合わせの超短期取引の安定的な手法を編み出すためですね
*4:857円×52週÷144万円(1万ドル)×100
*5:外貨MMFは償還されて復活してないのも多いし、FXの方が使い勝手良いよなぁ
*6:これ言い出すと英ポンドも怪しい気がするが
*7:0.2%くらいしかない
*8:まあ普通預金で0.1%もらえるようなやつは出し入れ自由なのでまだ有用ですが
*9:厳密にはオールウェザーポートフォリオはヘッジファンドでやってるやつで、それを個人投資家向けにアレンジしたのがオールシーズンポートフォリオ。別名「黄金のポートフォリオ」
*10:投資信託もある。米国インフラ関連株式ファンド、世界好配当インフラ株ファンドなど。日本インフラ投信ファンドはインフラファンドに投資するので現状は太陽光発電ファンド。インフラ債券ファンドもいっぱいあるけどこっちはどうなんだろ?
*13:とはいえ今10%近くインフレ率があるのに今後数年の期待インフレ率が2、3%とかなってるのは、しばらくしてインフレ率がマイナスになるのを想定する必要があり市場が歪んでるという話もある。このミスプライシングが解消されて金が上がるんじゃないかという話
*14:下手に希少価値を求めないのが、逆に金そのものとして扱いやすいと愚考
*15:ここで金の貸し出しが現金より利回りが低いのが資金調達方法として有利
*16:富裕層がプライベートバンクなどで金を買う→プライベートバンクには大量の金を安全に保管する設備が無い→消費寄託にして他に貸し出すことで自分が保管せずに済ませる→警備が厳重な金庫を持ってる銀行は金を借りるのにうってつけ
*17:自己資本比率がそんなに高くなくても良かった頃は、借りてきた金でもバランスシートに資産として計上されれば良かった
*18:スリッページについては以前書きましたが、GMOはスプレッドを狭く維持するバーターとして自社に有利なレートを提示する関係で、CFD価格の更新頻で劣るようです(単にアプリの自動更新設定の問題かもしれませんが)。つまり値動きが激しくなると価格が跳ぶ。そりゃあ逆指値のスリッページも大きくなる
*19:できるだけ指標発表で株価が動く直前の株価の近くで仕掛けたいところ。離れると株価が跳んでる途中に逆指値が位置するような事態となり、激しいスリッページが生じる
*20:MT4あるあるらしいが、業者によって起こりやすさが違うそうで、楽天は起きやすいとのこと。結局注文タイミングを2秒ずらすことで解決(できればリトライするプログラムにしたいところ)
*22:参考:MT4が使える国内FX業者 オアンダ・ジャパン(OANDA JAPAN)|FX-EAラボ
*23:なのでMT4のプログラムはそのまま使えない。ソフトとしてはMT5の方が使い勝手が良いが、MT4の方が参考になる情報が多い
*24:ボラティリティから自動でパラメータ決めるとかできるかも
*25:オアンダのサイトにCFDのサーバーは東京って書いてあるけど嘘でしょ!?
*26:上述の通り即座に約定する新規逆指値注文はできないようになっている
*27:ボラは高くなるしスプレッドは狭くなる