近代を舞台にした歴史戦略シミュレーションゲーム、ヴィクトリア2 (Victoria II) のプレイ日記です。長くなってきたので分割しました。ロシアでアジアの覇者となれ!
目次
〇 3つの南下政策――⑥結局戦記物してるな…(←現在のページ)
※見出しは[プレイ日]~ゲーム内年代・スコア(国別順位)
前回のあらすじ
イギリス本土の一部を奪ったことで工業力を向上させたロシア帝国。領土拡張に対して諸外国の警戒が強まっていることから、外征よりも内政に注力する
政府主導による工場や鉄道の建設が引き続き行われるのに加え、新たにロシア国民となったイギリス人投資家がロシア国内への投資を行うようになり、更にロシア本土でも資本家や工場労働者の増加を促す政策がとられ、学会の改革を伴って工業技術の研究も進み工業化のスピードは加速していく
しかし、それでもロシアは戦争と無縁ではいられなかった。同盟国エジプトの安全保障のためエチオピア侵攻を実施。エジプトと共に新たな領土を獲得し、更に周辺地域にも入植していく
エジプトの南を固めることができた一方で、再び脅威がエジプトの北から襲いかかってきた。ネジド北部を征服し終えたオスマン帝国が、返す刀で再度シリアの奪還を挑んできたのである!
[8/25]~1849年・372点(2位)
開戦工作が発覚し悪評を食らう。フルで食らうと封じ込め戦争不可避だったのでだいぶ少なく済んで助かった~
戦争はいよいよシリアにオスマンとロシアの主力が集まって決戦が始まった。敵味方入り乱れて機動が難しい
良い感じに複数の戦場に敵を分断しつつそれぞれで数的有利を作り出せたが、そっちに気を取られた隙に海上封鎖してた艦隊が襲われてしまう
ええい、どうせ帆走輸送船なんてちょっとくらい沈んでもすぐ作り直せる! それ、陸戦は大勝利だ
海戦の方は気付いてすぐ逃がしたので半分の犠牲で済んだ
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そんなこんなしてるうちに開戦事由の工作が完了
さーて、大ブルガリアの解放を戦争目的に追加するとして、必要戦勝点は~? 93点!?
…いやいやいや、できないことはないけどそこまで戦ってたら貴重な兵力が相当犠牲になってしまう
ここで気付いた、どうせ後でオスマンを勢力圏に入れるなら、大ブルガリア独立の必要無くない??
…
……
うん、大ブルガリアは諦めよう。白紙和平はすぐできるけど、せっかく悪評を食らったんだからどこか解放はしておきたいな*1
必要戦勝点が低くてまあまあ有用なのはキプロスやこの前割譲させてたネジド領だけど*2、ここは同盟国のモンテネグロにしよう
少々戦勝点が足りないのでもうちょっと戦争する必要があるが、まあすぐ終わるだろう
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再び複数箇所で数的優位を作りつつ会戦
どんどんオスマン軍をボコっていくぞ~
勝利に次ぐ勝利!
そのまた勝利!
そろそろ講和できるだろ
まだ駄目なんかい!
くそ~、ルーマニア・ブルガリア方面の占領が順次進行してるし、一旦逃がした艦隊でもう一度海上封鎖して点数を稼いで……
よっしゃ再度陸戦で勝利! これが決め手だ
うし、向こうが首を縦に振った
モンテネグロの解放で講和!
やれやれ、苦労した割には(そこまで苦労してないけど)実入りが少ない
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[8/26]~1850年・396点(2位)
戦争が終わったので予算を元に戻す…前にさっさと借金返さないと。結局赤字になって借金が借り入れ限度まで膨らむいつものパターンだった(今回はイギリスがかなり出してくれたなぁ)
それと部隊を再配置。ロシア本土からオスマン軍を避けつつ部隊を送るの大変だったし、どうせまたオスマン軍が攻めてくるだろうしなので、エジプトにある程度部隊を置いておこう
その分インド駐留部隊をある程度引き抜く。なあに、輸送船で海路を移動すればすぐだ*3(そもそもインドに部隊を置く利点があんまり無いのが明らかになりつつある)。むしろ本土にも海路で同じくらいすぐに行けるから便利だし。逆にイングランド駐留部隊は本土に余裕があるからもっと増強しよう。いざイギリスと戦争になったらちゃんと耐えられるようにしないと、逃げられないので無駄に全滅するだけだ
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投資家が今度は蒸気船の造船所を作ろうとしている。まあ工場のチョイスは妥当だな。こっちからも金出しても良いかもしれん
せっかくポーランドに工場を作ったので、そっちでも国力傾注で工員を増やす
それと人口4位のカザン州で聖職者育成
上3つの州は聖職者の割合が2%超えてるので、少ない土地の方が増やしやすいと見込んで
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そろそろ起こりそうだったギリシアでの「危機」発生
将来的にオスマンをロシア勢力圏とするのであれば、オスマンの領土を保全すべき。ロシアはオスマンにつくぜ!
そもそもギリシアはイギリスの子分なんだから、そいつの領土が増えるのは…ってイギリスがギリシアを支持しない??
ギリシアを支持したのはオーストリア。お前絶対ロシアに対抗するってだけで決めただろ!
こりゃこっちからオスマン支持を言い出さなかったら危機は立ち消えだったな
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ともあれ事によっては戦争だ。軍資金を用意しないと
上流階級の税を上げ、教育予算を抑えてガッツリ黒字に
動員も早速開始だ。インフラが整ってなくて動員に時間がかかるからな
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オランダはさっさとオーストリア支持を決め、同盟国北ドイツはもちろんロシア支持
このままならこちらの圧勝だが、他の国がどう出るか
恐らくイギリスは敵に…こっちを強く支持!?
フランスは中立。スペインは同盟組んでるオーストリア側
いやぁ、イギリスはギリシアの親分だし、ロシアとはもっと対立する気満々だと思ってたんすがね
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結局イギリスはすんなりロシア支持。スペインはロシアからオーストリアへ領土割譲を条件に動いた
いやー、これは勝ち確ですわ。露独英とか単独でも強すぎる軍事大国が揃っている上、そもそもの構図がギリシアVSオスマンでオスマンの方が明らかに強い
当然譲歩を呼びかければ向こうは降りる
でもねぇ…、イギリスの力を使ってオーストリアを楽々ぶっ倒すチャンスを逃す手はねーだろ!!
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というわけでやってみたんですが……
イギリス軍が来ない!! 見てくださいよこのインドで遊んでる大兵力を(領土が繋がってないからなぁ*4)
ブリテン本土の部隊は諦めてたけど、インドの部隊も来れないとは。これならロシアとドイツだけで戦うのと一緒だ。やめやめ
(ブリテン島の兵力を確認できたのは収穫か)
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しっかしどっち付かずのフランスを勧誘するついでにオーストリアからロシアへの東ガリツィア割譲という条件を提案できれば良かったんだが(戦わずにゴリ押しできそうなので)、バグなのか州の割譲は選択肢すら出てこない
なので普通に開戦事由を作るんですけど、危機が起こってる間は工作が進展しないんですね
ちなみに悪評が現在20近くあるのでフルで食らったら普通にヤバいが、その時はアラスカから自治領を解放すれば良い
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こうして現状維持というロシアの提案にオーストリアが同意し、危機は解決した
領土は得られなかったが、威信を相当獲得できたのは美味しい
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戦争にならなかったので、貯めた金は工場に投資しよう
北西イングランドでガラスと衣類の工場がフル稼働になり失業者も出るようなので拡張する
まあワイン工場が完成したらそっちに労働力が移るだろうから空きができるが
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ふと移民マップを見てみたんだけど、これ色々面白いな
まず、国別の流出入が表示される(オスマン真っ赤だな… ロシアも大概だが)
そして県を選択すると県別の流出入が表示される
その状態でマップを拡大すると流出先と流入元が矢印で表示される
しっかし国内でも結構えげつない人口移動してるもんなんだな
今まで全然見てなかったのが勿体なかった
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何故かモロッコが同盟を申込んできたが、こちらに得が無いので断る
大南を勢力圏へ。これで中国攻めが少し楽になる
次はモンゴルだな。ってアメリカの奴邪魔してきやがる!
悪影響が切れるまで大人しくセルビア辺りをやろう
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極東でちょくちょく少数民族の貴族が数人、資本家に転職してるんだけど
いつの間にかいなくなると思ったらすぐに転職しちゃうのか。辺境で工場無いしな…
ロシア中心部の貴族は、国力傾注で転職確率+20%の下駄を履かせてようやく転職確率が10%ちょっとなので、そりゃ国力傾注するまで資本家出てこないわ*5
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ロシアの工業も発展してきたようで
ついに織物と衣類の生産量が世界トップだ!
(まあ大半を北西イングランドの工場が作ってるわけだが)
地味にエチオピアの植民地のおかげでコーヒーの生産も多い
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[8/27]~1851年・414点(2位)
ふと、北ドイツかイギリスなら危機で良い感じに交渉出来るんじゃね?と試してみたところ、イギリスはフランスと大差無く北ドイツは州の割譲に乗ってきたんですが
あー、相手の興味ある土地だけが表示されるのか。でもこれ北ドイツが貰えるんじゃなくてロシアが貰うんですよ? 結局東ガリツィアは取れないかー
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大南と同盟
シャムとかと同じく別に同盟してもなぁって感じなんですけど、断ってると関係が悪化してくんで、勢力圏から離脱しますとかやられないためにはこうする方が得策
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現在ロシアの人口は月に2万人程増加中
対して国外移民は百数十人/月程度
大戦争して動員しまくると激増しますがそれでも数百人程度なので、正直誤差ですね
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さて、今日はこれまでほぼ感覚でやってた国力傾注について、もうちょっと具体的に数字を見て使い方を考えていきたいと思います
とにかく増やしたいのは識字率を上げるための聖職者と工業化を進めるための資本家と工場生産の原動力たる工員。工員はとにかく工場に空きがある州で増やせばいいとして、問題は残り2者。雑に人口が多けりゃ転職元も大勢居るとか、貴族が資本家に転職するとかくらいのイメージしか無かったので、具体的に考えましょう
まず、資本家に転職できるのは貴族、職人、官僚、事務員の4つ。官僚や事務員は全然いないからおまけとして、35万人ちょいの貴族より120万人いる職人の方が全然多いじゃねーか!
となると貴族より職人を資本家の供給源として重視すべきですね…。でも貴族の方が嗜好品が買えることによるボーナスが大きいんだよな。職人は嗜好品の需要を100%満たしても資本家への転職率+1%だけど、貴族は10%満たせば+2%で、満たせば満たすほどどんどん増えるからな
それと工場が無い州なら貴族は10%、職人と官僚は5%増しなんで、現状だと国力傾注したときの転職率は貴族が他の倍になりますね
さらにややこしいのは、工場の無い州は転職率が上がるけれど、工場が既にあるモスクワ州がやたら職人多いんです
例えばキエフ州の労働人口はモスクワ州より10万人多いんですが、職人の人口はモスクワ州の方が6万人以上多くて倍になってます
色々要素が多いんで結局どうすればいいんじゃい!!ってなったので、ちゃんと計算して白黒付けましょう。転職元の人口最大なモスクワ州VS工場が無いのでボーナスがかかるカザン州、有利なのはどっち!?
- モスクワ州:貴族1.7万人×転職率10%+職人&官僚13.3万人×転職率8%=8350ポイント
- カザン州:貴族1.5万人×転職率20%+職人&官僚4.9万人×転職率13%=9370ポイント
成程。カザン州の方が有利なのか
というわけで、資本家育成の国力傾注をモスクワ州からカザン州に変更
ところで、工場が無いと資本家への転職率が高くなりますが、資本家からの転職率も上がるので無意味なのでは?と思いましたが
資本家への転職率が10%は高くて倍な一方、資本家からの転職率はせいぜい2%アップなのでやっぱりカザン州の方が有利ですね
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んじゃお次は聖職者。転職元は兵士と奴隷以外の全ての職業。転職元によって転職率の基準に特に違いが無いみたいなんで、転職元の人数を考えるには基本的に労働人口そのものを見ればよさそうですね
んで転職率の条件は結構少なくて、今回ポイントになるのは識字率が高いほど転職しやすく、聖職者が多いほど転職しにくいという点
それなら識字率が50%超えてて、聖職者が1%もいない北西イングランドは最適ですねぇ(まあせいぜい5%くらいしか変わらないので人口差の方がクリティカルな気がしますが)
ともあれ国力傾注を設定。てかそもそも給料が一番転職率に影響するんですよね。でも聖職者の割合が全国で1.7%くらいあって、識字率に寄与する上限の2%にそこそこ近い今、教育より産業に予算使った方がいい気がする…
というわけで教育予算を思いっきり下げ、その分の黒字を鉄道や工場に投資することに決定。それと関税も廃止して庶民の生活が楽になるようにしました
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実用的蒸気機関の研究が完了
次の研究は初期の鉄道
インフラのレベルを上げられるのはもちろん
機械部品を解禁する発明や農産物の生産を増やす発明の確率を上げてくれます
まあ運の良いことに研究が終わる前に後者は発明されましたが
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ともあれ、黒字をどんどん鉄道と工場にしていきますよ~
というわけでセメントの需要が増えるので、儲からずに閉鎖されてたキエフ州のセメント工場を再開
北西イングランドで枠が埋まってるガラス、ワイン、蒸留酒の儲かり工場を拡張
織物工場のあるクルスク州に衣類の工場を建設
一時期何故か知らんが織物工場が儲からない時期があり、織物工場しか工場の無いクルスク州の工員が失業者になってたのでそういう事態の対策になるはず
民間の投資案件にも出資しちゃうよー!
(てか政府の投資案件より物資の購入がスムーズで良いかも)
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ロシア人が移住して官僚が増えたらしく、サハリン州を植民地から本土にできるように
もちろんOK! これで工場も作れるけど流石に人口が少ないなw
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北ドイツがアメリカを引き離したどころかフランスを追い抜いた。てかデンマークにオランダが負けとる
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次の記事へ続く